第53話:パラレルワールドが多すぎて時空が散らかってる!? 運命の『断捨離』で世界をスッキリさせよ!
「……おい、エレン。……最近、デジャヴが多くないか? ……さっきから、隣の次元で俺が『掃除をサボって昼寝してる姿』が、残像みたいに重なって見えるんだが。……非常に、目障り(アンクリーン)だ」
WCO本部のテラス。俺が指差した虚空には、無数の「選ばれなかった未来」が、古いビデオテープのように積み重なり、時空の境界線からはみ出していた。
「……流石の審美眼です、総帥。……現在、宇宙では『もしも』の分岐が増えすぎて、並行世界がゴミ屋敷状態になっています。……『掃除をしない俺』や『掃除を忘れた俺』といった負の可能性が、時空の隙間に溜まり、メインの現実を圧迫しているのです」
「……要するに、人生の『不要な選択肢』が捨てられずに放置されてるってことか。……よし、シブキ! 運命の交差点に『次元カテゴリ・コンテナ』を設置しろ! ……バラバラの可能性を、全部ジャンル別に仕分けしてやる!」
「了解しました、マスター。……『運命の整理整頓・モード』起動。……不要な『もしも』は、圧縮して資源ゴミへ回します」
「未来の俺! 突撃だ! ……お前は、その『並行世界・専用ラベルシール』を、あっちこっちに浮いてる俺の残像に貼りまくれ! 『可燃』か『資源』か、俺が判断してやる!」
『……へいへい。……自分が『捨てられる側の可能性』だった頃を思い出すから、……この仕事、精神的にくるんだよなぁ……。……おい、そこの昼寝してる俺! お前は『粗大ゴミ』だ!』
未来の俺が、自分にそっくりな残像たちに「廃棄」のシールを貼り付けていく。
「ムサシさん! 絡まり合った『運命の糸』を、剣圧で一本ずつ解いてくれ! ……絡まってちゃ、畳めるものも畳めない!」
「御意ッ!! 佐藤殿、……『もしもの縁』を断ち切る仕事、……これぞまさしく真の断捨離、……剣聖としての新境地ですな!!」
ムサシが『斬鉄丸』を鞘から抜き放ち、時空の結び目を一瞬で解体した。
そこに、俺がWCO特製の『次元圧縮プレス機:デスティニー・シェイパー』を起動させた。
「……纏まれ、散らかった可能性! ……奥義、『多次元・整理整頓(Parallel Organizing)』!!」
ガコンッ!! ガコンッ!!
俺が指示を飛ばすと、無数に散らばっていた「ダメな未来」が、プレス機で綺麗な立方体に圧縮され、ラベル別にコンテナへと収納されていく。
数分後。
霧がかかったようだった世界は、一本の太く輝く「メインルート」だけが残り、時空の視界は100%クリアになった。
つぶやいたー(多次元・速報):
『【朗報】「もしもの自分」のノイズが消えて、頭がめっちゃスッキリしたwww』
『「人生の迷い」が、掃除神によって「不燃ゴミ」として回収されてて草www』
『未来の俺が、圧縮された自分の可能性を見て「これ、再利用できないかな……」って未練たらたらでワロタw』
『現在の状況:運命の交差点にカーブミラーが設置され、時空の衝突事故がゼロになった模様』
「……ふぅ。……エレン。……これで、迷わずに歩けるな」
「……そうですね、総帥。……ですが、運命を整理しすぎたせいで、今度は『未来の俺』が、自分のコンテナの中にこっそり『贅沢三昧している可能性』を隠し持とうとしていますが……」
「…………。……よし、シブキ。……そのコンテナごと、地獄の『永久浄化槽』へシュートしてこい」
――カズマの「第3部」は、個人の生活から宇宙の寿命、そして「運命の選択」にまで及び、全次元の秩序を「整理整頓」という最強の武器で支配していく。
第53話、お読みいただきありがとうございました!
増えすぎたパラレルワールドを「カテゴリ分け」してしまったカズマさん。
複雑な運命論も、彼にかかれば「散らかった部屋の片付け」と同義です。
次回、第54話。
「死後の世界(あの世)、実は『受付が書類の山』で大パニック!? カズマが行政改革(ペーパーレス清掃)を断行し、輪廻転生の効率を爆上げする回」
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佐藤カズマの「概念クリーニング」、ついにあの世の事務処理を効率化します!




