第48話:未来から帰還! 連れてきた新人は『未来の俺』!? 概念清掃編、開幕!
「……ふぅ。やっと戻ってきたか」
シブキが生成した次元の裂け目を通り、俺たちは現代のWCO(世界清掃機構)本部屋上へと降り立った。
見慣れた2026年の空。だが、俺の後ろには、ヨレヨレのパジャマからWCOの貸与ジャージに着替えた、少し腹の出た「未来の俺」がバツが悪そうに立っている。
「……ここが、過去の俺の時代か。……なんか、空気が『まだ汚れる前』の匂いがして、逆に落ち着かねぇな」
「……当たり前だ。お前がサボり尽くした未来を片付けるのは、もう懲り懲りだからな。……エレン、こいつの配属は?」
「……はい、総帥。……未来の貴方は、本日付で『WCO・概念清掃課・見習いインターン』として登録しました。……まずは、総帥のモップに付いたゴミを手で取る仕事から始めていただきます」
「……インターンか。……全宇宙を救った俺が、ゴミ取りからかよ……」
未来の俺がぼやくのを無視し、俺は本部の窓から街を見下ろした。
未来の物理的なゴミを片付けてきたことで、俺の「潔癖センサー」はさらに鋭敏になっていた。今、俺の目に映るのは、建物や道路の汚れだけではない。
「……おい、エレン。……あそこ、見てみろ。……街を歩く奴らの『背中』に、ドロドロした黒い霧が張り付いてるぞ」
「……お気づきになりましたか。……あれが今、現代社会を蝕んでいる『概念のヘドロ』……ストレスや悪意、そして『腹黒い下心』が物質化したものです。……物理的な掃除だけでは、もう追いつきません」
「…………。……要するに、心の中まで『目詰まり』してるってことか。……面白ぇ。……シブキ、新開発の『概念浸透・漂白ミスト』の準備を。……ムサシさん、そいつらの『曲がった根性』を物理的に真っ直ぐに斬る準備だ!」
「御意ッ!! 佐藤殿、……目に見えぬ汚れを洗う、これぞ清掃の最終奥義ですな!!」
俺たちは、手始めに駅前で怪しげな勧誘をしていた「腹黒い詐欺師」の集団をターゲットに定めた。
「未来の俺! 突撃だ! ……お前がそのバケツに入った『酸素系・良心漂白剤』を、あいつらの腹にブチまけてこい!」
『……へいへい。……過去の俺に顎で使われる人生、……最悪にクリーンだぜ……。……おい、お前ら! 腹の汚れを落としてやるよ!』
未来の俺が、かつての勇者の動き(の残滓)で詐欺師たちに肉薄し、漂白剤をぶちまける。
シュワァァァァァァァッ!!
「ぎ、ぎゃあぁぁ! 腹が、腹の中が熱い! ……嘘だ、俺が騙した老人の貯金、本当は返したくないのに……あ、ああぁ! ……返さなきゃ! ……今すぐ全額返して、公園のゴミ拾いしなきゃぁぁ!!」
詐欺師たちの腹から、黒い泡と共に「悪意」が洗い流され、彼らはその場で泣き崩れながら悔い改め始めた。
つぶやいたー(現代・トレンド):
『【衝撃】駅前の詐欺集団、謎の掃除員に洗われて「聖人君子」にジョブチェンジwww』
『「腹黒い」のが物理的に「漂白」されてて草。……WCO、ついに心まで洗うようになったか』
『あの太ったインターン、どこかで見たことある顔なんだけど……気のせいか?』
『現在の社会情勢:カズマの「概念清掃」により、SNSの誹謗中傷が「相互フォローの褒め合い」に浄化され中』
「……ふぅ。……エレン、まずは一軒落着だな」
「……そうですね、総帥。……ですが、あまりに心を白くしすぎたせいで、あの詐欺師たち、今度は『自分の全財産を募金して全裸で修行に出る』と言い出していますが……」
「…………。……極端だな。……さて、次はあの『歴史のシミ』だ。……ずっと昔の戦争の因縁が、この街の地下に『カビ』として溜まってやがる」
――カズマの「第3部」は、未来の自分をこき使いながら、世界に染み付いた「目に見えない汚れ」を根こそぎにする、概念リフォームへと突入する。
第48話、お読みいただきありがとうございました!
未来から戻り、さっそく「未来の俺」をインターンとして現場投入したカズマさん。
物理的な汚れから「概念の汚れ」へとターゲットを移し、彼のモップはさらに深淵へと届くようになります。
次回、第49話。
「地下鉄のトンネル、実は『歴史の恨み(カビ)』でいっぱい!? カズマが巨大除湿機で、街のジメジメした過去をカラッと乾かす回」
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佐藤カズマの「概念クリーニング」、次は土地の記憶を磨きます!




