第49話:地下鉄のトンネルは『歴史の恨み(カビ)』でいっぱい!? 巨大除湿機で過去をカラッと乾かせ!
「……おい、エレン。……さっきから、地下鉄の入り口を通るたびに、嫌な『湿気』を感じないか? ……ただの雨のせいじゃない、もっとこう、……数百年前の恨み節が発酵したような、ネチョッとした湿気だ」
未来から帰還した翌日。街を視察していた俺は、地下鉄から吹き上がってくる風に鼻を突く「精神的なカビ臭」を感じて足を止めた。
「……流石は総帥。……現在、この地下鉄の路線は、かつての合戦場や処刑場の跡地を貫通しています。……そこに溜まった『歴史の未練』が結露し、今や次元的な『黒カビ』となってトンネルの壁面を覆い尽くしているのです」
「……放置すれば、乗客のメンタルがどんどん湿っぽくなって、最終的には全員が『もう会社行きたくない……』と座り込むことになるぞ。……非常に、非生産的だ」
俺はすぐさま、WCOの特殊清掃車両を地下鉄の搬入口へ回した。
「未来の俺! さっさとその重たい『次元除湿カートリッジ』を背負え! ……インターンなんだから、重労働は全部お前の仕事だ」
『……へいへい。……未来じゃ全宇宙の主にまでなった俺が、地下鉄の壁のカビ取りかよ……。……腰にくるんだよなぁ、これ』
未来の俺が、文句を言いながらも巨大な掃除機のようなノズルを構える。
「シブキ! トンネル全体に『除霊成分配合・カビキラーミスト』を噴霧しろ! ……ムサシさんは、壁にこびりついた『頑固な怨念の根』を、剣圧で剥がしてくれ!」
「御意ッ!! 佐藤殿、……目に見えぬ『過去の執着』を削ぎ落とす仕事、……これぞまさしく魂の研磨ですな!!」
ムサシが『斬鉄丸』を鞘からミリ単位で抜き放つと、鋭い風がトンネルを駆け抜け、壁に張り付いていた「黒いドロドロ」を物理的に浮かせた。
そこに、俺が特注の『巨大・次元除湿機』のスイッチを入れた。
「……吸い込め、ジメジメした因縁ごと! ……奥義、『歴史洗浄・カラッとリセット(Dry History)』!!」
ゴォォォォォォォォォォォッ!!
凄まじい吸引力と共に、トンネル内の淀んだ空気が浄化されていく。
壁を覆っていた黒カビ(怨念)は、除湿機のタンクの中で『ただの綺麗な水』へと精製され、街の噴水へと再利用されていった。
数分後。
地下鉄の構内は、まるで高原の朝のような、爽やかで乾いた風が吹き抜ける空間へと変貌した。
つぶやいたー(地下鉄・実況版):
『【速報】さっきまで死ぬほど重かった地下鉄の空気が、急に「軽井沢」になったんだけどww』
『「会社辞めたい」って思ってたのに、急に「バリバリ働くか!」って気分になった。……これ掃除神の仕業だろw』
『未来の俺が、除湿機の水を「美味しいですよ」って飲まされてて草』
『現在の社会情勢:地下鉄の利用者の幸福度が300%上昇し、日本全体のGDPが爆上がりしそうな予感』
「……ふぅ。……エレン。……これで、この街の『過去のシミ』も消えたな」
「……そうですね、総帥。……ですが、空気を乾かしすぎたせいで、今度は『未来の俺』の肌がカサカサになり、本人が『加湿器を買ってくれ』と泣きついていますが……」
「…………。……贅沢言うな。……さて、次はあの『歴史の教科書』だ。……嘘の記述が多すぎて、インクが腐り始めてるぞ」
第49話、お読みいただきありがとうございました!
歴史の恨みを「除湿機」で吸い取ってしまったカズマさん。
彼の前では、ドロドロした因縁も「ただの湿気」に過ぎません。
次回、第50話。
「歴史の記述に『インクのシミ』を発見!? カズマが『神話級・消しゴム』で、悲劇の過去をハッピーエンドに書き換える回」
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