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第47話:未来のカズマを『粗大ゴミ』として廃棄!? 最後に隠していた『唯一の綺麗なもの』

「……さて。エレン、ムサシさん。……これで空も海も、月も街も全部磨き終わったな」


俺は、巨大な透明のゴミ袋(特注・次元圧縮仕様)を手に、洗濯ネットの中でガタガタ震えている「未来の俺」を見下ろした。

 この数日間、未来の俺がやらかした不始末をすべて片付けてきたが、結局のところ、最大の汚染源はこの「自堕落の塊」である俺自身だ。


「……総帥。……未来の貴方の『存在指数』を測定しました。……残念ながら、今の彼は『再利用不可』のラベルが貼られるレベルの、純然たる『粗大ゴミ』です。……自治体のルールに従い、宇宙の果ての廃棄場へ納品(ポイ捨て)しますか?」


「……待て! 待ってくれ過去の俺! ……確かに俺はゴミだ! 宇宙のシミだ! ……でも、最後に、これだけは、これだけは見てからにしてくれ……!」


未来の俺が、震える手で指差したのは、宮殿の地下にある古びた『小さな宝箱』。

 今までどんな高級ロボや限定品を捨てられても「金がぁぁ!」と叫ぶだけだった男が、初めて真剣な顔をしている。


「……ムサシさん。……油断するなよ。……あのおっさん、最後に『不潔な爆弾』でも隠してるかもしれない」


「御意ッ!! 佐藤殿、……最後の汚れを斬る覚悟、……いつでもできております!!」


俺は慎重に、除菌スプレーを構えながら宝箱を開けた。

 そこに入っていたのは――宇宙の宝石でも、無敵の聖剣でもなかった。


「…………。……なんだ、これ。……ただの、古い『雑巾』か?」


それは、真っ白に洗われ、丁寧に畳まれた一枚の雑巾だった。

 未来の俺が、消え入るような声で呟く。


『……それさ、……俺が一番最初に、この世界を掃除し始めた時に使ってたやつなんだ。……他の全部をサボっても、……その雑巾を洗って乾かすことだけは、……毎日欠かさずやってたんだよ』


シブキが分析したところ、その雑巾の細菌数は「ゼロ」。

 未来の俺が、どんなに自堕落になっても、自分の原点である「一枚の布」だけは、プロの意地で磨き続けていた。


「…………。……エレン。……これ、どう思う?」


「……判定を修正します。……総帥、この雑巾の『清潔な意志』がある限り、彼はまだ『リサイクル可能』な資源です。……廃棄ではなく、……『大規模な再教育オーバーホール』による再出発を提案します」


「………………。……ったく。……しょうがねぇな」


俺はゴミ袋をしまい、代わりに新しい『黄金の軍手』を未来の俺に投げつけた。


「……立てよ、未来の俺。……その雑巾が真っ黒になるまで、……もう一度、自分のケツは自分で拭き直せ。……今日からお前は、WCOの『インターン(新人見習い)』だ」


つぶやいたー(未来・感動速報):

『【奇跡】掃除神、自分自身を「リサイクル」することに成功www』

『「汚れた未来」を救ったのは、結局「一枚の綺麗な雑巾」だった。……これ全宇宙が泣く全米映画化だろw』

『未来の俺、泣きながら街の側溝を磨き始めたwww 初心忘るべからずだなw』

『現在の状況:未来の地球、真の「再生クリーニング」が始まり、世界がかつてないほど清々しい朝を迎えた模様』


「……ふぅ。……これでようやく、本当の定時だな」


「……お疲れ様でした、総帥。……では、現在の時間軸に戻りましょう。……明日からの仕事、溜まってますよ?」


「…………。……ああ。……帰ったらまず、自分の部屋の『雑巾』、新調するかな」


――カズマの「第2部・未来編」は、自分の原点を見つめ直すという、最高にクリーンな形で幕を閉じる。

第47話、最後までお読みいただきありがとうございました!


未来の自分を「廃棄」せず、インターンとして再雇用したカズマさん。

どんなに汚れた人間でも、心に一つでも「綺麗な場所」があれば、掃除してやり直せることを彼は証明しました。


これにて、第2部・完結です!

佐藤カズマの物語は、これからも「汚れた場所がある限り」続いていきます。


**「雑巾だけは綺麗だったw」「未来の俺がインターンww」と思った方は、

ぜひ【ブックマーク】**や評価をいただけると、

カズマさんの「第3部・概念清掃編」が、いつか始まるかもしれません!


読者の皆様、ここまでお付き合いいただき本当にありがとうございました!

皆様の世界も、常にピカピカでありますように!

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