第45話:月の砂(レゴリス)はただの『チリの蓄積』!? 特大コロコロで夜空をリントフリーにせよ
「……おい、未来の俺。……あの月、なんだか以前より『くすんで』ないか?」
未来の宮殿から見上げる月は、かつての白銀の輝きを失い、まるで古い家の押し入れから出てきた「グレーの毛布」のような、どんよりとした色をしていた。
『……あー、あれな。……未来の俺、……月面で「巨大な餅つき大会」を連日開催したんだよ。……その時に舞い上がった餅粉と、宇宙のチリが混ざり合ってさ、……月全体が「巨大な埃の塊」になっちゃったんだよね』
「……お前、月を『きな粉餅』にしようとしたのか? ……いい加減にしろ、この宇宙のシミが!」
俺は怒りを通り越し、もはや使命感に燃えた。
エレンが差し出す未来の気象データによれば、月の反射率が落ちたせいで未来の夜道は暗くなり、全宇宙の犯罪率が5%アップしているという。
「……シブキ! 俺を月軌道まで射出しろ。……WCOが開発した最新兵器、『神話級・超粘着次元ローラー(コロコロ・コスモス)』の出番だ!」
『承知いたしました、マスター。……「月面リントフリー・モード」起動。……粘着面は「惑星一個分」をカバーする10万メートル仕様です』
「……ムサシさん! 月の裏側にある『頑固なクレーター汚れ』を、剣圧で浮かび上がらせてくれ!」
「御意ッ!! 佐藤殿、……月の裏を『叩く』仕事、……これぞまさしく『天の掃除』ですな!!」
ムサシが『斬鉄丸』を抜き、月の裏側へ音速で回り込む。
ドォォォォォォォンッ!! という衝撃波が月全体を震わせ、数億年分の堆積物が月面からわずかに浮き上がる。
「……今だ! ……奥義、『月面剥離・ローリング・クリーン(Adhesive Moon)』!!」
俺は宇宙空間で、自分よりも巨大な粘着ローラーを構え、月の表面を一気に「転がした」。
ベリベリベリベリベリィィィィッ!!
凄まじい粘着音が真空の宇宙(を伝わる魔力)に響き渡る。
月を覆っていた「餅粉」と「宇宙の埃」、そして未来の俺が捨てた「大量の空き缶」までもが、ローラーの粘着面に次々と吸着されていく。
数分後。
そこには、かつての「ぼやけた月」の姿はなかった。
埃を剥ぎ取られた月は、内側の純白な地肌を露出し、未来の夜空を昼間のように照らし出す【超高輝度の真珠】へと生まれ変わった。
つぶやいたー(未来・天文速報):
『【悲報】掃除神、月を「コロコロ」で掃除www 粘着テープの音、地球まで聞こえた気がしたぞww』
『「餅つき大会の跡地」がピカピカに。……これでようやく、月でウサギが滑らずに跳ねられるなw』
『未来の俺「……あの粘着テープ、剥がした後のゴミ、どこに捨てるんだよ……(震え)」』
『現在の状況:月の光が強すぎて、未来の住人が「寝室が眩しい」と贅沢な悲鳴を上げている模様』
「……ふぅ。……エレン。……これで夜道も安全だな」
「……そうですね、総帥。……ですが、剥がした後の『巨大な粘着シート(ゴミ)』が、あまりに巨大すぎて、今度は『新しい小惑星』みたいになって浮かんでますが……」
「…………。……いいじゃないか。……あれを『未来の俺の墓標』にしようぜ」
――カズマの「第2部」は、天体のメンテナンスを通じて、未来の自分が汚した「空の景観」をも奪還していく。
第45話、お読みいただきありがとうございました!
月を「特大コロコロ」で掃除してしまったカズマさん。
宇宙の神秘も、彼にかかれば単なる「布製品に付いたホコリ」と同じ扱いです。
次回、第46話。
「未来のオーロラ、実は『排気ガスの虹色反射』!? カズマが巨大な霧吹き(リセッシュ)で、空気を完全除菌する回」
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佐藤カズマの「未来クリーン」、次は空の色をリセットします!




