表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

42/50

第42話:未来の俺が隠した『黒歴史のハードディスク』、物理洗浄しようとしたら宇宙の深淵に繋がっていた

「……やめろ! やめてくれ過去の俺! ……それだけは、それだけは『断捨離』しないでくれぇぇ!」


洗濯ネットの中で芋虫のようにのたうち回る「未来の俺」が、必死に手を伸ばしている。

 その先にあるのは、豪華な宮殿の寝室、その一番奥にある『耐火・耐魔・耐衝撃金庫』。だが、その金庫自体、十年は触られていないのか、表面にベタベタした脂汚れが層を成している。


「……エレン。……この金庫、中身が腐敗してるんじゃないか? ……すごい『負のオーラ』が漏れ出してるぞ」


「……ええ、総帥。……魔力探査の結果、中には大容量の『記録結晶ハードディスク』が一個。……ですが、書き込まれたデータがあまりに恥ずかしすぎて、情報密度が特異点ブラックホールを形成しつつあります」


「……よし、シブキ。……『情報漏洩・絶対防止結界』を張れ。……俺がこのディスクを【物理洗浄】する。……ムサシさんは、このおっさんが暴れないように、さらにガムテープで補強を」


「御意ッ!! 佐藤殿、……未来の自分の『羞恥心』を斬る仕事、これぞ真の精神修行ですな!!」


俺は金庫を無理やりこじ開け、中から真っ黒な結晶を取り出した。

 未来の俺が「ああああああ! 中二病時代に書いたポエムがあぁぁ! ボツにした恥ずかしいキャラ設定があぁぁ!」と絶叫するが、俺の耳は「汚れ」にしか反応しない。


「……うるさい。……こんな重たいデータを持ってるから、未来の俺は歩くのが遅くなったんだ。……奥義、『全消去・フォーマット・バブル』!!」


俺は、WCO科学局が開発した『情報還元・超音波洗浄液』をバケツ一杯ぶっかけた。

 ジジジジジッ!! という電子的な悲鳴と共に、黒い結晶からドロドロとした『恥ずかしい過去』が洗い流されていく。


だがその時だ。

 データが消えたはずの結晶が、突然眩い光を放ち、周囲の空間を歪め始めた。


『……マ、マスター! ……中身が空っぽになったことで、宇宙の深淵(虚無)とリンクしました! ……これ、掃除機のノズルを突っ込めば、宇宙の果てのゴミまで吸い込めますよ!』


「……なんだって? ……黒歴史を消したら、究極の『ゴミ捨て穴』になったってことか?」


つぶやいたー(未来・ネット速報):

『【奇跡】掃除神カズマ、自分の黒歴史を浄化して「宇宙最大のゴミホワイトホール」を生成ww』

『未来の俺「俺の10年間の妄想が……宇宙の肥料に……(白目)」』

『「過去を洗えば、未来が開ける」――物理的な意味で。掃除神、深すぎるw』

『現在の状況:未来の宮殿が、全宇宙の不燃ゴミを飲み込む「クリーンセンター」に改装中』


「……ふぅ。……エレン。……これで未来の俺も、少しは身軽になっただろ」


「……そうですね、総帥。……物理的にも、精神的にも、空っぽ(スッキリ)になりましたね」


涙も枯れ果て、全裸(ネット越し)で虚空を見つめる未来の俺。

 だが、俺の掃除はまだ終わらない。

 宮殿のバルコニーから見下ろせば、未来の街並みは、栄華の果てに「黄金のメッキが剥がれた」無惨な姿を晒しているのだから。


「……よし。……次はあの『スカスカになった未来都市』のワックスがけだ。……シブキ、ヘリコプターモードに変形しろ!」


――カズマの「第2部」は、己の恥部を世界のエネルギーに変えるという、最悪で最高のスタートを切る。

第42話、お読みいただきありがとうございました!


未来の自分の「黒歴史」を物理的に洗浄してしまったカズマさん。

恥ずかしいポエムを消去した後に残ったのは、宇宙の真理(という名の便利なゴミ穴)でした。


次回、第43話。

「未来のハイテク都市、AIが『反抗期』なのは、単にマザーボードに猫の毛が詰まってたから!? 巨大エアダスターで未来を吹き飛ばす回」


**「黒歴史洗浄w」「宇宙のゴミ箱ww」と思った方は、

ぜひ【ブックマーク】**や評価をお願いします!


佐藤カズマの「自分殺し(掃除的な意味で)」、加速します!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ