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第33話:運命の糸はただの『巨大な毛玉』!? 柔軟剤で人類の未来をサラサラにしてやる

「……おい、エレン。……あそこにある、巨大な『埃のダストバニー』みたいなのは何だ?」


神殿の隙間を掃除し終えた俺が指差したのは、天界の最深部にある、虹色に光る巨大な「もつれ」だった。

 無数の糸が複雑に絡まり合い、ところどころに毛玉ピリングができ、見るからにゴワゴワしている。


「……総帥。……あれは『全人類の運命の糸』です。……本来は美しく織られるべきものですが、数千年にわたる愛憎劇や戦争が重なり、今や物理的に『絡まりすぎて解けない』状態なんだとか」


「……あわわわ……。……ど、どうしましょう。……無理に引っ張ると、どこかの国の歴史がブチ切れて消滅しちゃうんですぅ……!」


傍らで涙目になっているのは、管理担当の『運命の女神』。

 だが、俺から言わせれば、それはただの「手入れを怠ったウールのセーター」と同じだ。


「……女神さん。……糸が絡まったら、無理に引かずに『滑り』を良くする。……掃除と洗濯の基本だろ」


俺はリュックから、WCOが開発した『因縁緩和・柔軟剤入リンス(特製)』を取り出した。


「シブキ! あの毛玉全体に『超微細ミスト』を噴霧しろ。……繊維の奥まで潤いを行き渡らせるんだ。……ムサシさんは、絡まった結び目の一番『頑固なところ』に、剣の切っ先で隙間を作ってくれ!」


「御意ッ!! 佐藤殿、ついに『運命の結び目』を解く時が来ましたな!!」


ムサシが『斬鉄丸』を鞘からミリ単位で抜き、糸の一一本を傷つけずに、毛玉の中心にわずかな「遊び」を作る。

 そこに、シブキの魔法で霧状になった柔軟剤が、シュアァァァ……と浸透していく。


「……よし、今だ! ……奥義、『全自動・運命さだめの指通り(Silk Destiny)』!!」


俺は特大の『粗目あらめのコーム(クシ)』を手に取り、巨大な糸の塊を、毛先の方から優しく、かつ正確にかし始めた。


……スルスルスルッ、ピカァァァァッ!


あんなにガチガチだった「歴史の停滞」や「悲劇の連鎖」が、柔軟剤の甘い香りと共に面白いように解けていく。

 

 数分後。

 そこには、絡まり合っていた「呪い」の姿はなかった。

 

 一本一本が独立してサラサラと流れ、太陽の光を浴びたシルクのように輝く、**【超ストレートな運命の川】**が誕生していた。


『……ふぇぇ……。……私の髪よりサラサラ……。……これなら、誰の運命も衝突バグすることなく、スルスルと進みます……!』


運命の女神は、あまりの指通りの良さに、自分の担当業務を忘れて糸に顔を埋めてスリスリし始めた。


つぶやいたー(天界・人間界同時放送)の反応:

『【速報】世界中の「ドロドロの人間関係」がいきなり解決www 掃除神が糸を梳かしたせいか!?』

『「運命の毛玉」を柔軟剤で直す男。……佐藤カズマ、もはやカウンセラー超えたわ』

『昨日まで不仲だった隣国同士が、急に「なんか気分が良いから仲良くしよう」と握手。……柔軟剤の香りが世界を救う』

『現在の運命:あまりに滑らかすぎて、悪い出来事が「滑って」起きない最強のバフ状態へ』


「……ふぅ。……エレン。……これで、もつれた因縁もスッキリしたな」


「……そうですね、総帥。……世界中のストレス値がゼロになりました。……ですが、あまりにサラサラになりすぎて、神々が『仕事がなくなったから、次は自分たちを磨いてくれ』と行列を作っていますが……」


「…………。……美白コース(スクラブ)希望か? ……まとめて洗ってやるよ」


――カズマの「掃除」は、ついには「神々の肌ツヤ」まで管理する、究極の『ゴッド・エステ』へと発展していく。

第33話をお読みいただき、ありがとうございます!


人類の運命を「柔軟剤とクシ」で解決してしまったカズマさん。

どんなに重い設定の悲劇も、彼にかかれば「ただの繊維の絡まり」に過ぎません。


次回、第34話。

「神様たちの『加齢臭』と『サビ』を落とす、天界大浴場セントー計画! だが、最高神がピカピカになりすぎて、後光が眩しすぎて誰も見られなくなる回」


「柔軟剤で運命をサラサラにw」「女神がスリスリw」と思った方は、

ぜひ【ブックマーク】や、下の【☆☆☆☆☆】の評価をお願いします!


佐藤さんの「天界フルコース清掃」、次は神様のボディメンテナンスです!

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