第32話:神殿の隙間を綿棒で掃除! 奥に挟まった『世界滅亡のトリガー』をゴミと一緒に捨てそうになる
「……エレン、見てくれ。……この、柱と壁の間の、微妙な数ミリの溝。……ここだけ色が違う。……嫌な予感がするぞ」
神々の憩いの場である黄金の雲を干し終え、俺たちはついに最高神殿『オリジン』の内部へ足を踏み入れた。
神々は「この神殿は世界の中心、不変の美を誇る!」と豪語しているが、俺の目はごまかせない。
「……総帥。……確かに、ここは魔導測定器でも測れない『謎の暗黒物質』が詰まってます。……いえ、ただの『綿ボコリと皮脂汚れの混ざったやつ』ですね」
「……よし。……WCO特製、**『次元貫通・極細綿棒(カーボン製)』**の出番だ」
俺は、一見するとただの細長い棒を取り出し、先端に『超浸透・神性洗剤』を染み込ませた。
そして、神殿の巨大な柱の基部に、その綿棒をスッと差し込む。
「……シブキ。……奥の様子を『内視鏡魔法』で見せてくれ。……ムサシさんは、俺がゴミを掻き出した瞬間に、飛散しないよう真空斬りでキャッチを」
「御意ッ!! 佐藤殿、この数ミリの攻防……戦場以上の緊張感ですな!!」
慎重に、かつ大胆に綿棒を動かす。
……スルスルスルッ、グイッ。
「……ん? ……何か、固いものに当たったぞ。……長年放置されたガムか? ……いや、もっと禍々しい……」
俺が勢いよく綿棒を引っこ抜くと、そこには真っ黒なホコリにまみれた、古めかしい『赤いレバー』のような物体がくっついて出てきた。
『……あ、あああああッ!? それは……数億年前に、宇宙をリセットしようとして使い道を忘れ、邪魔だからと柱の隙間に隠した**「世界滅亡の最終トリガー」**ではないか!!』
背後で見ていた最高神が、泡を吹いてひっくり返った。
「……あ、これリセットボタンだったの? ……ただの『大きなゴミ』だと思って、今シブキに火炎消毒させて捨てようとしてたわ」
『やめてくれぇぇぇ! それが壊れたら宇宙が初期化されるぅぅぅ!!』
「……だったら、こんな隙間に隠すな。……これのせいで、柱の接合部にカビが生えてただろ」
俺は「全く……」と溜息をつき、ついでにレバーの錆を落として油を注し、ピカピカにしてから神様に突き返した。
「……ほら。……大事なものなら、ちゃんと『整理整頓』して保管しとけ。……ついでに、柱の奥に詰まってた『邪神の抜け殻』と『賞味期限切れの神酒の王冠』も出しといたから」
その時、神界のつぶやいたーは、神々のズボラさと、それを解決した男への称賛で埋め尽くされていた。
『【悲報】世界滅亡の危機、佐藤カズマの「隙間掃除」によって、ゴミと一緒に処理されかけるwww』
『「宇宙の鍵」が綿棒でほじくり出されるの、シュールすぎて草』
『最高神、掃除神に「片付けの基本」を説教されてガチ泣きww』
『現在の神殿:隙間のホコリ一つなくなり、世界がかつてないほど「動作が軽快」になった件』
「……ふぅ。……エレン。……これで神殿の中もスッキリしたな」
「……そうですね、総帥。……ですが、掃除したことで『世界の真理』が丸見えになってしまいました。……次は、あの『運命の糸』が絡まり合って毛玉になっているのを、どうにかしませんか?」
「…………。……ああ、あれか。……『糸くず』に見えるな。……解いて、綺麗に巻き直してやるよ」
――カズマの「掃除」は、ついに全人類の『運命』という名の「絡まった糸」を解きほぐす、次元を超えた大作業へと突入する。
第32話をお読みいただき、ありがとうございます!
神殿の隙間から「滅亡のスイッチ」を見つけ出したカズマさん。
宇宙の危機すらも、彼にとっては「掃除を邪魔する障害物」でしかありません。
次回、第33話。
「運命の糸は、ただの『巨大な毛玉』!? 柔軟剤でフカフカにして、人類の未来を真っ直ぐに伸ばす回」
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佐藤さんの「因縁の断捨離」、まだまだ磨き上げます!




