第31話:天界上陸! 神の住処が『意外とホコリっぽい』ので、雲を全部ひっくり返して布団叩き!
「……おい、エレン。……ここは本当に、神様たちが住んでる場所なのか?」
ブラックホールの詰まりを抜いて次元の壁を突破し、俺たちが辿り着いたのは、一面に黄金の雲が広がる神界。
だが、俺は上陸した瞬間に、鼻をムズムズさせて盛大にくしゃみをした。
「……ハクションッ! ……なんだよ、この空気。……神聖なオーラかと思ったら、ただの『積年のハウスダスト』じゃないか。……シブキ、今の数値を測れ」
『マスター。……ダニ・ホコリ指数、測定不能です。……神々は永い寿命にかまけて、数万年も「大掃除」をサボっているようです。……非常に、不敬です』
シブキが白い手袋をはめた指で雲の表面をスーッと撫でると、そこには真っ黒な指跡が残った。
「……信じられない。……神様が住む場所が、うちの実家の物置より汚いなんて。……エレン、予備の『除菌消臭スプレー(ゴッド・ファブリーズ)』を全員に配布」
「了解しました、総帥。……確かに、この雲……近くで見ると『万年床』みたいな匂いがしますね。……神々の威光で誤魔化されていましたが、これは立派な『不衛生な住環境』です」
エレンが防護服のチャックを締め、厳しい目つきでメモを取る。
そこに、奥の神殿から「誰だ、我らの眠りを妨げる者は!」と、髭を蓄えた最高神ゼウス的なおっさんが現れた。
『……おぉ、人間か。……我ら神々の聖域を、汚れた靴で踏むとは……』
「……汚れてるのはあんたの家の雲だよ。……ほら、そこ。……カビが生えてるぞ」
『……カ、カビだと!? これは「豊穣の証」であり……』
「……いいから。……ムサシさん! あの重たそうな雲、全部ひっくり返してくれ! ……俺が後ろから叩く!」
「御意ッ!! 佐藤殿、ついに『神の座布団』を干す時が来ましたな!!」
ムサシが『斬鉄丸』を鞘に納めたまま、数キロに及ぶ黄金の雲を「チャーハンを作る料理人」のような手捌きで次々とひっくり返していく。
バフッ!! バフバフバフッ!!
俺は特大の『次元干渉型・布団叩き』を両手に持ち、ひっくり返された雲に猛烈な連打を叩き込んだ。
「……落ちろ、数万年分の埃! ……奥義、『天界大洗濯・クラウド・バスター』!!」
雲から舞い上がった膨大なホコリの群れを、シブキが『超大型・空気清浄結界』で一気に吸引し、無害な純粋魔力へと変換していく。
数分後。
そこには、どんよりとした黄金色ではなく、日の光を浴びた「干し立ての羽毛布団」のように、ふっかふかで真っ白に輝く雲の海が広がっていた。
『……お、おおお……。……なんという清涼感。……鼻詰まりが治った。……思考が、クリアになっていく……』
神様たちは、自分たちがどれだけ「不衛生な環境」でボーッとしていたかを自覚し、あまりの気持ち良さに雲の上でゴロゴロと転がり始めた。
つぶやいたー(神界版)の反応:
『【衝撃】掃除神、天界の「雲」を干し始める。……寝心地がヤバすぎて、神々がニート化決定www』
『「神界は神聖な場所」という思い込み、ハウスダストのせいで目が霞んでただけだった件』
『ゼウス様、あまりのフカフカさに「全能の雷」を捨てて、昼寝に没頭』
『現在の天界:宇宙一の「高級寝具メーカー」として、全宇宙の快眠を支える』
「……さて。エレン副総帥。……雲は干したし、次はあの『神殿』だな。……あそこの柱の彫刻、隙間にホコリが溜まってて、見てるだけで痒くなるんだよ」
「……総帥。……あの神殿、神々が創造した『世界の根源』なんですが。……まぁ、綿棒(特製)で磨く分には、バチは当たりませんよね」
――カズマの「掃除」は、もはや世界の理を司る神殿の、数ミリの隙間へと向けられていた。
第31話をお読みいただき、ありがとうございます!
神様の住処を「汚い空き家」扱いして、雲を干してしまったカズマさん。
彼の前では、神々の権威よりも「ダニとホコリ」の方がよっぽど恐ろしい存在です。
次回、第32話。
「神殿の隙間を綿棒で掃除! だが、奥に挟まっていた『世界滅亡のトリガー』を、ゴミと一緒に捨てそうになる回」
「雲をひっくり返して布団叩きw」「神様がニート化w」と思った方は、
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佐藤さんの「天界メンテ」、まだまだ隅々まで磨きます!




