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第28話:土星の輪は巨大な『換気扇フィルター』!? 超音波洗浄で宇宙一の指輪(リング)に変える

「……おい、エレン副総帥。……見てくれよ、あの土星。……あんなに巨大な『輪』があるのに、誰一人としてホコリを払おうとしなかったのか?」


木星をスケルトンにして意気揚々と土星軌道へ乗り込んだ俺は、眼前に広がる巨大な環を指差した。

 数千億個の氷と岩石の粒。だが、俺の目には「長年放置されて真っ黒にすすけたフィルター」にしか見えなかった。


「……総帥。……あれは氷の結晶が太陽光を反射して輝いているのであって、ホコリではありません。……というか、あれを掃除するって……物理的にどうやって一枚ずつ拭くおつもりで?」


エレンが、もはや「驚くのも疲れた」という顔で、予備のマイクロファイバー雑巾を俺に手渡す。

 確かに、数千億の粒を一つずつ拭いていたら定時に間に合わない。

 だが、俺にはWCO(世界清掃機構)が開発した最新兵器がある。


「シブキ。……土星の輪全体を包み込むように『超音波・振動結界』を展開しろ。……周波数は『頑固な油汚れ用』にセットだ」


『承知いたしました、マスター。……「土星専用・メガネ洗浄機モード」を起動。……微細な振動で、氷の表面の『くすみ』をすべて剥ぎ取ります』


シブキが翼を広げ、土星の輪を巨大な「超音波洗浄機」のおけに変えた。

 

「ムサシさん! あの輪の隙間(カッシーニの空隙)に突っ込んで、余計な『ゴミ(漂流物)』をすべて切り捨ててくれ! 輪のラインを整えるんだ!」


「御意ッ!! 佐藤殿、ついに『天の輪』を研ぐ時が来ましたな!!」


ムサシが『斬鉄丸』を抜き、土星の輪のラインに沿って超高速で旋回を始めた。

 

 キィィィィィィィィィィンッ!!


ムサシの『超高速・エッジ研磨』により、不揃いだった岩石の角が削られ、土星の輪が完璧な「円形」へと整えられていく。

 そこに、俺が特製の『宇宙用・多目的洗剤(金粉入り)』を流し込んだ。


「……輝け、宇宙の指輪! ……奥義、『土星環・超音波スクラブ(サターン・ポリッシュ)』!!」


ピカァァァァァァァァッ!!


土星の輪全体が、まばゆいばかりの閃光に包まれた。

 くすんでいた氷の粒が、振動と洗剤によって磨き上げられ、一粒一粒が「最高級のダイヤモンド」のような透明度を取り戻していく。

 

 数分後。

 そこには、かつての「ぼんやりした輪」の姿はなかった。

 

 太陽光を数倍に増幅して反射し、暗黒の宇宙に「巨大なダイヤモンドのリング」をはめたような、まばゆいばかりの土星が誕生していた。


『……美しい。……マスター、これで土星も「指輪の似合う淑女」になりましたね』


「……よし。……これでようやく、あの中を覗いた時に『あ、あそこに小石が挟まってる』ってイライラせずに済む」


その時、地球のつぶやいたーは、あまりの美しさにプロポーズするカップルが続出するという事態になっていた。


『【速報】土星の輪、磨かれすぎて「虹色のレーザー」を放ち始めるwww』

『「掃除神が土星の指輪を磨いた」――これもう、全宇宙が彼の嫁だろ』

『天文学者「輪の成分が……全部ダイヤに変わってる!?(※磨かれすぎてそう見えるだけ)」』

『現在の土星:宇宙で一番豪華な「アクセサリー」として、銀河のファッションをリード』


「……さて。エレン副総帥。……次はいよいよ、あいつだな。……太陽系の中心で、一番『煤けてる』あいつだ」


「……総帥。……太陽は、燃えてるんです。……汚れじゃないんです。……まさか、あの火を『消して』から掃除する気じゃありませんよね……?」


――カズマの視線は、太陽系の王。すべての熱源であり、最大の「黒点シミ」を持つ太陽に向けられていた。

第28話をお読みいただき、ありがとうございます!


土星の輪を「超音波洗浄」してしまったカズマさん。

氷の粒を一つずつ磨き上げるという、狂気じみた潔癖さが、宇宙一の宝石を作り上げました。


次回、第29話。

「太陽の『黒点』は、ただの焦げ付き!? 熱湯消毒(物理)で、太陽を真っ白に洗い上げる回」


「土星専用メガネ洗浄機w」「カッシーニの空隙を掃除w」と思った方は、

ぜひ【ブックマーク】や、下の【☆☆☆☆☆】の評価をお願いします!


佐藤さんの「太陽系全洗濯」、ついにラスボス(?)の太陽へ!

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