第27話:木星の大赤斑は巨大な『コーヒーの染み』!? 宇宙用漂白剤でガス惑星を透明にする
「……おい、エレン副総帥。……見てくれよ、あの木星。……誰だよ、あんな巨大な『コーヒーの染み』を放置したのは」
銀龍の背に乗って木星軌道へ到達した俺は、眼下に広がる巨大な渦――『大赤斑』を指差した。
地球が数個入るほどの巨大な嵐。だが、俺の目には「拭き忘れたテーブルの跡」にしか見えなかった。
「……総帥。……あれは数百年続く巨大な高気圧の嵐であって、飲み物をこぼした跡では……。……いえ、もう反論はしません。……どうやって『ガス』を掃除するおつもりで?」
エレンが完全に悟りを開いた目で手帳を閉じる。
ガス惑星。地面がない。つまり、モップでこする対象がないということだ。
だが、俺は不敵に笑い、特製の『超高圧・集塵掃除機(特注ノズル付)』を取り出した。
「シブキ。……木星の周囲に『真空パック魔法』を展開しろ。……外にガスが漏れないように。……俺は、この濁った空気を『ろ過』する」
『承知いたしました、マスター。……「木星専用・ジップロック結界」を展開。……空気を丸ごと、洗濯機にかけましょう』
シブキが翼を広げると、木星全体を巨大な魔法の膜が包み込んだ。
「ムサシさん! あの渦の中心、一番『粘ついてる』ところに突っ込んで、かき回してくれ! 汚れを浮かせるんだ!」
「御意ッ!! 佐藤殿、拙者の剣、ついに『風』を斬り、磨く域に達しましたな!!」
ムサシが『斬鉄丸』を構え、マッハ10の速度で大赤斑の渦中へとダイブした。
ギガ・ドォォォォォォンッ!!
ムサシの『超高速・攪拌抜刀』により、数百年停滞していたガスが激しく混ざり合い、沈殿していた「不純物(汚れ)」が表面に浮き上がってくる。
そこに、俺が特大の『酸素系漂白剤・スペースショット』を噴射した。
「……白くなれ、濁り物! ……奥義、『惑星洗濯・ハイターノヴァ』!!」
シュワァァァァァァァァッ!!
木星全体が、雪のような白い泡に包まれた。
濁った茶色や赤色のガスが、化学反応で次々と無色透明へと変わっていく。
俺は仕上げに、シブキの結界を絞り込み、巨大な『ろ過フィルター』を通してガスを通した。
数分後。
そこには、かつての「縞模様の惑星」の姿はなかった。
太陽の光を透過し、中心にある「岩石の核」が宝石のように透けて見える、完璧に**【透明なクリスタル惑星】**へと変貌していた。
『……見事です、マスター。……これで、木星の「中身」まで丸見え(スケルトン)ですね』
「……よし。……これでようやく、あの中になにが隠れてるか、不安にならずに済む」
その時、地球のつぶやいたーは、もはや恐怖を超えて「美しすぎる」という絶賛の嵐に包まれていた。
『【速報】木星、透明化。……中にある「核」がダイヤモンドみたいに光ってるwww』
『「木星が濁ってて怖い」と言った子供のために、惑星ごと透明にした佐藤カズマ、イケメンすぎる』
『NASA「木星の内部構造が丸わかりだ! 探査機いらねぇ!」』
『現在の木星:宇宙で一番巨大な「ビー玉」として、太陽系を彩る』
「……さて。エレン副総帥。……次は土星か? ……あそこ、巨大な『フリスビー』みたいなのが付いてるだろ。……あれ、ホコリが溜まりやすそうだな」
「……総帥。……土星の輪は氷と岩石の集まりです。……フリスビーじゃありません。……でも、きっと『ホコリ払い』するんですよね? ……もう、驚きませんよ」
――カズマの視線は、土星の「輪」という名の巨大な『吹き溜まり』に向けられていた。
第27話をお読みいただき、ありがとうございます!
ガス惑星を「透明」にしてしまったカズマさん。
濁りがあれば消せばいい。そのシンプルな掃除哲学が、ついに木星のプライバシー(内部構造)を全世界に晒してしまいました。
次回、第28話。
「土星の輪を『巨大な換気扇フィルター』と勘違い!? 高圧洗浄機で、輪をピカピカの「指輪」に変える回」
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佐藤さんの「太陽系全洗濯」、残るは大物の土星と……あの熱すぎる「光源」です!




