第29話:太陽の『黒点』はただの焦げ付き!? 巨大タワシで太陽を真っ白に洗い上げる
「……おい、エレン副総帥。……見てくれよ、あの太陽。……あんなに目立つところに『黒いシミ』を放置して、恥ずかしくないのか?」
土星の輪をダイヤモンドに変え、ついに太陽系の中枢へ。
眼前に広がるのは、煮え滾るプラズマの海。だが、俺の視線はその表面に点在する巨大な『黒点』に釘付けだった。
「……総帥。……あれは磁場が強すぎて温度が下がっている現象であって、焦げ付きでは……。……いや、もういいです。……あそこ、摂氏6000度ですよ? 近づいた瞬間に、我々ごと『蒸発』しますよ!」
エレンが、もはや「遺書を書く暇もない」という顔で、予備の『耐熱・断熱マジックリン』を俺に差し出す。
確かに、普通に行けば消し炭だ。
だが、俺にはWCO(世界清掃機構)が誇る、究極の冷却ユニットがある。
「シブキ。……『絶対零度・ドライアイス結界』を最大出力で展開しろ。……太陽の熱を『ぬるま湯』程度に抑え込むんだ」
『承知いたしました、マスター。……「太陽専用・保冷バッグモード」を起動。……マスターの周囲10メートルだけ、常に『18℃(適温)』に保ちます』
シブキが蒼い翼を広げ、太陽の猛火を強引に凍らせる。
「ムサシさん! あの黒点の周りの『跳ねてる火』を、全部きれいに散髪してくれ! 邪魔で磨きにくいんだ!」
「御意ッ!! 佐藤殿、ついに『天の火』を刈り取る時が来ましたな!!」
ムサシが『斬鉄丸』を抜き、太陽の炎を「庭木の剪定」のように超高速で切り揃えていく。
そこに、俺が特注の『神話級・超硬質スチールタワシ(特大)』を叩きつけた。
「……落ちろ、頑固な焦げ付き! ……奥義、『恒星洗浄・スクラビング・サン(Solar Scrub)』!!」
ゴリ、ゴリゴリゴリゴリィィィッ!!
太陽の表面で、数万キロ規模の「たわしがけ」が始まった。
黒点という名の磁場の歪みが、俺の物理的な『磨き』と『中和洗剤』によって、無理やり平坦に、そして眩しい黄金色へと均されていく。
数分後。
そこには、かつての「斑点のある太陽」の姿はなかった。
ムラ一つない完璧な純金のごとき輝きを放ち、宇宙の闇を隅々まで照らし出す、**【鏡面仕上げの恒星】**が誕生していた。
『……眩しい。……マスター、これで太陽も「磨き立ての10円玉」のように輝いています』
「……よし。……これでようやく、朝起きてカーテンを開けた時に『あ、今日も黒点あるな』ってガッカリせずに済む」
その時、地球のつぶやいたーは、かつてない「明るすぎる夜」にパニックと歓喜が入り混じっていた。
『【速報】太陽、磨かれすぎて光度が300%アップwww 地球全体が常に「真昼」になったんだがwww』
『「太陽の汚れを落とした」――これもう、人類の歴史の最終回だろ』
『天文学者「黒点が消えた!? 太陽活動が……規則正しすぎて……美しい……」』
『現在の太陽:宇宙で一番高価な「照明器具」として、全銀河のモデルルームに認定』
「……さて。エレン副総帥。……これで太陽系は全部終わったな。……次は……ん? なんだ、あの『隣の星』。……ちょっと、くすんでないか?」
「……総帥。……隣の恒星系まで掃除しに行く気ですか!? ……もう、宇宙まるごと洗わないと気が済まないんですね……?」
――カズマの視線は、ついに太陽系を脱出し、銀河系全体の「大掃除」へと向けられていた。
第29話をお読みいただき、ありがとうございます!
太陽の黒点を「焦げ付き」として落としてしまったカズマさん。
磁場すらもタワシで物理的に修正してしまうその潔癖さは、ついに太陽系に「夜」をなくしてしまいました。
次回、第30話。第3部(宇宙編)堂々の完結!
「銀河系の中心『ブラックホール』は、宇宙最大の『排水口の詰まり』!? 高圧洗浄機で、銀河を丸ごとデトックスする回」
「太陽専用保冷バッグw」「恒星の剪定w」と思った方は、
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佐藤さんの「銀河全洗濯」、ついに宇宙の深淵(ゴミ捨て場)へ!




