22/50
21 玲央
ソラはほっとしていた。
兄のリクが、実家から戻っていったからだ。嫌いな訳ではないが、ちょっと心配しすぎる点が残念である。
もうすぐ本格的な夏になる。
日差しが苦手なソラ、ますます引きこもりの生活になりそうだ。
「お疲れ様です」
「お疲れ様です。君がソラさんだね!」
お店にいたのは、知らない男性。
カイと同じ位の背丈、ちょっと垂れ目で優しそう。どことなくカイに似てる。
「初めまして、カイの兄の橘玲央です」
玲央はスーツ姿にエプロンという服装で、丁寧にソラへお辞儀した。
ソラもあわてて自己紹介する。
「犬飼ソラです。カイさんにはお世話になってます」
「ごめんね。カイが体調不良で来られなくなっちゃって、急遽僕が来ました」
「え! 大丈夫なんですか?」
ソラは心配になった。
「……ソラさんがお見舞いに来てくれたら、元気になるかもしれません」
玲央さんは微笑む。
ソラは気付いた。猫被りしているカイは、玲央を真似していたと。
読んでいただき、ありがとうございます。
感想、反応いただけると大変嬉しいです。
評価、レビュー、ブックマークお願いします!




