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不思議なカフェ  作者: 紙絵


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21 玲央

 ソラはほっとしていた。

 兄のリクが、実家から戻っていったからだ。嫌いな訳ではないが、ちょっと心配しすぎる点が残念である。


もうすぐ本格的な夏になる。

日差しが苦手なソラ、ますます引きこもりの生活になりそうだ。


「お疲れ様です」

「お疲れ様です。君がソラさんだね!」

 お店にいたのは、知らない男性。

 カイと同じ位の背丈、ちょっと垂れ目で優しそう。どことなくカイに似てる。


「初めまして、カイの兄の橘玲央レオです」

 玲央はスーツ姿にエプロンという服装で、丁寧にソラへお辞儀した。

 ソラもあわてて自己紹介する。

「犬飼ソラです。カイさんにはお世話になってます」


「ごめんね。カイが体調不良で来られなくなっちゃって、急遽僕が来ました」

「え! 大丈夫なんですか?」

 ソラは心配になった。

「……ソラさんがお見舞いに来てくれたら、元気になるかもしれません」

 玲央さんは微笑む。

 ソラは気付いた。猫被りしているカイは、玲央を真似していたと。

読んでいただき、ありがとうございます。

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