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「じゃあ日向、グレンは頼んだぜ。俺たちはまだ、やるべきことが残ってる」
「……まさか、このまま行くつもりじゃないだろうな」
「そりゃさすがに無理だ。行くにしても明日だよ。とにかく早い方がいいけど、兄さんたちに見つかればもう少し休んでろって数日拘束されそうだからな。だから支部には寄ってかねえ」
怪訝な顔の勇輝に、シブキが苦笑しながらそう返した。勇輝はそれでも不服そうではあるが、相棒の言葉にも一理あるのでこれ以上の言及はしない。
もっとも、言われた日向には二人の会話が理解できなかったようだが。
「行く、ってお前ら、どこに……」
「あー、言ってなかったっけか」
やっちまったな、という顔をして、シブキが間延びした声を出した。それから表情を少し硬くする。
「……鳴神探偵事務所、だよ」
海色の眼には、すっかり茜に染まった夕焼け空が映っていた。




