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エピローグ






 一歩を踏み出した少女の姿を見ていたのは、ヒョウと柚木だけではなかった。


 高架を支える柱の下、長く伸びた影がぐらりと揺らいで、文字通りその影の中から、黒いマントに身を包んだ青年が現れる。


「災厄の元凶、世界の異物……ねぇ」

「どうした、相棒」


 いつの間にか、黒の青年の背後に、黄緑のパーカーを着た別の青年が立っていた。黒の青年と同じく、深く被ったフードで表情を隠している。


 突然真後ろに立たれても黒の青年は別段驚いた様子もなく、ただ首を横に振った。


「……いや、なんでも。行こう」

「まだ泳がせておいていいのか」

「…………ああ。もう少し、時間が欲しい」

「わかった。お前に任せる」


 黄緑の青年は素直に頷き、前を歩く黒いマントを追う。


 風が吹きつける。


「――必ず、僕の手で」


 そう呟いた黒の青年の、フードの隙間から覗く不自然に光を宿さない深紅の瞳の奥には、善と悪の入り混じったような波動が渦巻いていた。

ここまで読んでくださりありがとうございます!

シブキの過去と、エピローグの謎の青年。彼らの今後の活躍にもご注目ください!

お楽しみ頂けましたら評価、ブクマ、感想等くださると励みになります。

次回からは第二章に突入していきます。お楽しみに!

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