表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
35/223

   13/13

「……そう、ですね。私まで落ち込んでちゃ、シブキくんの力になれないですもんね!」

「ふふ、その意気だよ。……妹が一人、増えたみたいだなあ」

龍使協会(ウチ)にはいないタイプだし、ねえ」


 ヒョウと柚木の目にも、率直な気持ちを武器に歩き出そうとする由紀の姿は眩しく映った。


 彼女にできることは、大勢の命を救うことでも、誰かを守るため戦うことでもない。たった一人の友人の心を支えることだ。


 しかしそれは、幾万の人間を死なせないことより、数多の異獣を討つことより難しいことなのだと。ヒョウと柚木の二人は、それを知っている。


 それでも。諦めることを選択肢から排除した由紀と、シブキを誰よりも慕う相棒ならば、必ずシブキの力となれるという確信があった。


(……シブキくん。いつか君の言いたいこと、全部わかるようになるかな。いつか、迷わず答えられるようになるのかな)


 帰り道、晴天の空の下、由紀は思う。


(いつかきっと……いや、必ず)


 その瞳にはもう、一切の迷いも戸惑いもない。


(君を支える、友達になってみせるから)


 もう揺らがない決意を抱いて、どこまでも青い大空の下を、人影が三つ歩いていった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ