前へ目次 次へ PR 150/223 9/9 「ああ……いや、わりィ。なんでもねえ。今行く」 返事をしながら、シブキは勇輝を追って通りを出る。 何か。違和感があった。 異獣の瘴気ではない、それでも何か異質な、違和感。 (監視でも、されてるみてえな) けれど気配は感じられない以上、考えてもきっと答えは出ない。戦闘が終わったばかり、それも不意打ちを散々決められた後で、感覚が過敏になっているだけだろう。今は支部長への報告が先だ。 三人は元来た道を戻っていく。 上空には依然、薄雲がかかっていた。