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振り返ったシブキの視界に、もう一体、異獣が在った。
額の右側に内側に反る長いツノを一本生やした、これまでのそれとは明らかに風貌が異なる、三体目の影踏み鬼である。
まずい。警鐘を鳴らす本能に従い、シブキは即座に身を引いて臨戦態勢に戻る。だが、影踏み鬼はもうシブキの影を踏んでしまったらしく、どろりと黒い塊に姿を変えたかと思えば、すぐさまシブキとそっくりの形に変化した。
シブキと同じ顔で、口元に三日月を浮かべて。
「残念、一歩遅かったね。龍魔飛沫くん」
「……テメェ、いつから」
低い声で威嚇するように発せられたシブキの問いには答えず、影踏み鬼はただ嗤う。
「僕はアキレア」
本物のそれとは程遠い、不気味な青がこちらを見つめている。
「君たちを、殺しに来た」
上空には、暗雲が垂れ込めていた。
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シブキたちの前に現れた三体目の影踏み鬼、アキレア。一体どう彼らを追い詰めていくのでしょうか。
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続く第十四話もお楽しみに!




