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【現代バディバトルファンタジー】Spla Brave   作者: 南河天狼
Chapter.4「ノコギリソウ」
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   5/12

 そんなことを言っているうちに、勇輝が二人の来客を連れて戻ってきた。一人は大学生ほどの歳に見える青年で、もう一人は中学生くらいの少年だ。


 部屋に入ってくるなり、青年がシブキに声をかけた。


「シブキさん、お怪我は?」

「よう、ウェル。だいぶ治ってるよ、気にすんな」


 雰囲気を見るに、二人も龍と龍使いなのだろう。しかしそれ以上の関係性はわからず、由紀は彼らの方を見て首を傾げる。そんな由紀の様子にいち早く気づいたのはシブキだった。


「あー、紹介してなかったな。こいつはウェルテクスだ。で、こっちのちっこいのが谷北」

「ちっこいのとはなんだ、ちっこいのとは!」


 不服そうに文句を述べた後、谷北は由紀に向かい合う。


「俺は谷北翔(たにきたかける)疾風(はやて)の化身たる風龍と契約を交えし龍使いだ」

「はやて……?」

「コイツいつもこんなんなんで、適当にスルーしてくれ」


 ウェルテクスは苦笑しながら言い、軽く咳払いをしてから再度喋り出す。


「オレは第四階位グリフォン族風龍、ウェルテクス・カエルムだ。よろしく」

「私、田村由紀っていいます! ちょっと前に、シブキくんに助けてもらって……」

「ああ、キミのことは支部長から少し聞いてるぜ。オレたちは支部所属だからな。なんでも、シブキさんに惚れ込んでるんだって?」

「冷やかしにきたのかよ、オメーは」


 呆れ気味な目をするシブキに、ウェルテクスは「まさか」と笑った。


「気持ちはわかるって話っすよ。オレもほら、似たようなもんでしょ?」

「あー……まあ、ある意味じゃそうか」


 シブキは納得がいったようだが、由紀と勇輝はピンときていない顔をしている。特に勇輝は何やら引っかかるものがあったようで、訝しげに眉を寄せた。


「初耳なんだが」

「おっと、まんまの意味じゃあないぜ。言葉のあやってヤツさ」


 軽快な声色で勇輝を宥めるウェルテクス。なかなか気さくな性格のようだ。


「オレはシブキさんのことを心底尊敬してんだ。この若さで第三階位ってのは、並大抵の努力でなれるモンじゃない」

「そういえば……ぱっと見だとシブキくんより歳上っぽいけど、敬語なんですね」

「歳も戦龍歴もオレのが上ではあるけど、階位はシブキさんの方が高いんだよ」

「階位……」


 思い返せば、龍の多くは名乗りの際自身の階位を口にしているが、由紀はそれが一体どんなものなのかを知らない。それで由紀が疑問符を浮かべると、谷北が気づいて答えた。


「階位というのは即ち、宿命の戦士(戦龍)としての階級を表す。付された数字が小さいほど、秘めたる力は強大となる。六から一までの値が定められていて、うち我が盟友(ウェルテクス)は四の位に、龍魔の水龍(シブキ)は三の位に属しているのだ」

「……本当にお前、いつ話してもわかりにくい喋り方だな」

「む、黒神、お前にはまだ解せないか。俺の紡ぐ言の葉が」

「言っとくけど、オマエの話理解できてるヤツほとんどいねーぞ」


 勇輝のフォローに入ったのか、はたまた単なる感想だったのかは定かでないが、ウェルテクスが呆れた顔でツッコミを入れた。


「……まあ、要は強さの指標だ」


 谷北の言葉を再翻訳し、シブキが説明を始める。

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