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入学式が終わり、クラスが発表される。
私は1年3組。
予想通り、主要人物四人は同じクラスだった。
「同じクラスだね!よかったー。」
などと言っている零と共に教室へ移動する。
教室に入ると、黒板には名前が出席番号順に書いてあった。
これの通りの席に座れということだろう。
幸い、零とは離れられたようだ。
ほっとしつつ、自分の席へつく。
取り敢えず後ろの子に挨拶でもしよう、と思って後ろを向くと、そこには今朝見た少々が、紛れもなく姫宮 美紀本人が座っていた。
フリーズすること3秒、何も言わない私に気付いたのか、彼女が口を開きかけた。
それを遮るようにして、
「これからよろしくね!」
とだけ言って前を向く。
すっかり油断してしまっていた……。
彼女が私に話しかけてくる前に、担任の先生が来て「取り敢えず席につけー」と声をかける。
助かったー。
この時ばかりは先生に感謝……!
そして、ホームルームが始まる。
まず簡単に担任の先生の自己紹介。
小林先生で、教科は英語。
優しそうな先生で安心した。
その次に、お決まりの自己紹介。
「名前の順で、といきたいところだが、それではつまらないだろうから後ろからいくか!」
という担任の言葉により、名前の後ろから逆向きに自己紹介が始まった。
次々と名前や趣味などを言っていく間、私は、「あぁ、こんなキャラもいたなぁ、懐かしいなぁ」などしみじみと思っていた。
ヒロインの姫宮 美紀が、「趣味はお菓子作りです。よろしくお願いします!」とthe・女の子な発言をしたところで、私の順番になった。
「高倉 玲奈といいます。趣味はダンスと音楽を聴くことです。一年間、よろしくお願いします。」と当たり障りないことを言って席に座る。
ちなみに原作では、陸上部に入りたい、とかそんなことを言ってた気がする。
ほっと一息ついて周りを見ると、驚いたような顔でじっと私の方を見ている人がいた。
……何かおかしな事を言ったかな?というかあの人、見たことがある気がするのだけど…?
あの人の自己紹介はちゃんと聞いていよう。
そう思って前を向くと、ちょうど零が教壇の上に上がるところだった。
「黒沢 零です。趣味は読書で、特に推理小説が好きです。よろしくお願いします。」と言って頭を下げる。
えっ、と小さな声が聞こえたのでそちらを見てみると、さっきの人がまたまた驚いた様子だった。
ほんとに誰だ?と思っていると、その人の自己紹介の番だった。
「…上木 陸、趣味はクラシックギターだ。一年間、よろしく。」とだけ言って戻っていく。
………あれ?上木 陸?
って確か、零の恋敵のあの?全然原作とキャラが違うんだけど!?優しくておっとりしてるはずだったのに!?
どうして?と必死に頭を働かせ、ある結論に至る。
―――もしかしたら、彼も私と同じ転生者なのかもしれない。
お読みいただきありがとうございます。
ここから本格的に学校生活が始まる予定です。




