5
お読みいただきありがとうございます。
およそ一年後、高校の入学式の日。
私は、清涼学園の制服を着ていた。
………これが補正とかいうやつなのかな…?
第一志望の公立に第二志望の私立は全滅。
それなのに、一番難関の清涼学園だけは受かっていた。
母達は、
「やっぱり玲奈と零は離れることはないのよ!」
などと言っていた。
漫画の設定通りになってしまったのだ。
恐るべし、補正能力。
このままでは悪役になってしまうのでは、と思った私は、とりあえず出来る限りで設定に逆らってみた。
それまで二つに結んでいた髪をポニーテールにし、コンタクトはメガネに戻した。
加えて、零には学校では話しかけないようにと言っておく。
……ここまですれば大丈夫だろう。
あとは、私が主要人物と関わりを持たなければいいだけの話だ。
注意すべき人物は三人。
まずは、ヒロインの姫宮 美紀。
黒髪の美少女で、大人しく病弱だったから、自分から近づかない限りは平気だろう。
次にヒーローの零。
こっちは学校では話しかけないようにいってるから平気。
……性格、かわってるけど大丈夫かな…?
最後に、零の親友の上木 陸。
優しく、温和な性格で、零の恋敵。
彼に関しては話してみたい気もする…。
前世の私は、彼押しだったからね。
取り敢えず、こんなところかな?
―――私は私で、高校生活を謳歌しよう!
そう心の中で誓って、私は家を出た。
学校に行ける!
……と思ってたのになぁ。
だらだらと申し訳ありません。
次こそは・・・!




