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「ねぇ、君、暇なの?それなら俺らと一緒に遊ばない?」とありきたりな言葉をかけられた。

折角いいところなのに…と思って無視していると、「おい、無視してんじゃねーよ」などと騒いでいる。


いい加減煩くなったので、声がするほうを睨み付ける。そこには、いかにもモブというような二人組の男が立っていた。


「…なんですか?」


「あ、やっとこっち見た。ねぇ、君一人?暇なでしょ?俺らと一緒に遊ぼうぜ?」などとほざいてくるモブ顔の一人。


「…連れを待ってるので、お断りさせていただきます。」と不機嫌そうに言って再び美紀ちゃんを探す。

あ、見失った…。こいつらのせいか…。

そんな私の様子に気づかないのか、まだ話しかけてくる二人。

それでも無視していると、

「だーかーらー、無視するなっての!」

と肩を掴んできた。


いたっ、と思った 瞬間、肩から手が離れていた。あれ?と思い振り向けば、そこには無表情の零がいた。

あ、これ怒ってるやつだ。

昔っから、零は怒ると必ず表情がなくなる。

なまじ顔が整ってるから余計に怖い。


「嫌そうにしてる女の子の肩を掴んで、何やってるんですか?」と淡々と言う零。


「え、あ、これはその…」としどろもどろになる二人。

うわ、かわいそう、とは思うけれど止めはしない。

そんな私の様子を見てか、零はさらに


「その、なんですか?」と問い詰める。


 そんな零の迫力に耐えられなくなったのか、

「す、すみませんでしたー!」とだけ言って二人組は逃げていった。


 うわー、すっごい小物感にあふれるセリフ…。

さすがモブ顔、期待を裏切らないよなぁ。


うん、でも確かにあれは怖すぎる。

というか、被害者であるはずの私でさえちょっと震えるレベル。


 という感じに少しおびえていると、いきなり零が振り返った。


 「玲奈、大丈夫だった?遅れてごめんね」と少ししょぼんとして謝る零。


 よかった、いつもの零だ。


 「大丈夫。ありがと。」とだけ答えたところで、美紀ちゃんのことを思い出した。


 …あれ?零がこっち来たら美紀ちゃんはどうなるんだ…?

 イベント、潰しちゃった?


 もちろん、漫画の通りにならないためにはいいんだろうけど、女の子の夢であるあのシチュエーションは見たかった…!

 と葛藤に陥っていると、人ごみの中から美紀ちゃんと上木が戻ってきた。

 

 ってあれ?なんでまたもや上木が一緒なの?

ちゃっかり手までつないでるし。


 「遅くなってごめんね、途中で知らない人に絡まれちゃって…」と美紀ちゃんが申し訳なさそうに謝る。


 「ぜんぜん大丈夫だよ。それより美紀ちゃん、知らない人に絡まれたって、まさかナンパとか?大丈夫だった?」ときくと、


 「うん、上木君が助けてくれたから!」と少し頬をピンク色に染めている。

 

 え、まさかあいつ、イベントの零の役割を自分でしたの…?

しかも、美紀ちゃんの頬がちょっとピンクだし…!なにやったのあいつ!

どういう意図でやったのか問い詰めたいところだったけど、そのままお昼ご飯タイムに突入してしまったので、とりあえずは保留にしておいた。


 後で絶対に答えさせてやる!

お読みいただき、ありがとうございます!


…最近主人公のキャラが私の中で迷走してます…(-_-;)


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