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オリエンテーションが終わった翌日。


学校は代休だったので、私はお昼近くまで寝ていた。

このままずっとゴロゴロしていようかな、などとベッドで思っていたら、携帯が鳴った。


誰だろう、と思い見てみると、そこには『上木』という名前が表示されていた。


………無視しよう。


一瞬でそう決意した私は再びごろんと横になる。


しばらく放置していると、音がきれた。


よしっ、とガッツポーズをしていると、また携帯がなり始めた。


あ、これは出ないとずっとかかってくるやつだ、とまたもや一瞬で判断して渋々出る。


「もしも…」し、を言い終わるまえに


「お前、無視するなよ。」と言われる。


……なんでわかったんだろう。

やっぱり妖怪の類いか?


「あと、電話中に失礼なこと考えてんじゃねーぞ。」


……一生これには勝てない気がするなぁ…。

と心の中でため息をつきつつ、はいはいすみませんでした、と一応謝っておく。

まあ、止めるつもりは一切ないが。



「それで、どうしたの?」

と切り出した私に、彼は

「今日の2時、お前の最寄り駅前のカフェに集合な。」とだけ一方的に言った。


「えっ、なんで?」

反射的にそう答えてしまうと、はっきりと聞こえるため息をつかれた。

失礼な。


「そんなの、決まってるだろうが。

前の話の続きをするぞ。

…さすがに、忘れてはないだろうな?」


これはいくらなんでも失礼…というか、酷すぎないか?


「それくらい、覚えてるよ。

2時だよね?わかった。」

とだけいって通話を切る。


時計を見ると、現在12時ちょっと前。

一応、早めに準備をしときますか。


そう考えた私は、リビングへ向かった。




誰もいないと思っていたリビングには、今年大学生になったお兄ちゃんがいた。


「あれ?玲奈、だいぶ遅い起床だね。」と少し笑われる。


 「う…そういうお兄ちゃんこそ、大学はいいの?」と聞くと、


 「今日は講義がお休みだからね。」と軽く返された。


 そうなんだ、と相槌をうってご飯を食べる。

 

 さて、上木がどういうつもりでいるのか、しっかり聞くために今は英気を養わねば…と思っていつもより少し多めに食べていると、その様子を見ていたのか、お兄ちゃんに


 「どうかしたの?」と聞かれた。


 え?という顔でそちらをむくと、


 「なんだか、今から戦場にむかうかのような表情をしてたから。

 それに、いつもより食べる量が多いし。」と言われてしまう。


 「なんでもないよ。ただ、今から学校の友達と会うからね、しっかりエネルギーを蓄えないと。」


「あぁ、そんな友達ができたんだ。

よかったね。学生は、特に女の子の友達は大切 だからね」と言ってくれる。


ごめんなさい、ほんとは友達(?)でしかも男です、と心の中で謝っておく。


ご飯を食べて少しソファでゆっくりする。

すると、もう支度をしなくてはならない時間になっていた。


慌てて着替え出す私に、久しぶりに髪を結わしてくれる?とお兄ちゃんが聞いてくるので、喜んでしてもらう。

中学校のときはほぼ毎日してもらっていたのだが、ここ最近は忙しくてなかなかしてもらえなかったのだ。


「何か辛いことがあれば言えよ?

(…絶対に相手を許さないから)」と優しく言ってくれ、元気がわいてくる。

最後の言葉は聞こえなかったけど…聞くべきじゃない、って本能がいうのでやめておく。

これなら、これからの上木との話も乗りきれそう!


「ありがとう!」と笑顔でお礼を言って、玄関へ向かう。


「いってきます!」

そう元気よく言って、私は待ち合わせ場所のカフェ(戦場)へと向かった。

更新遅くなってすみませんでしたm(__)m


お読みいただきありがとうございます(^^)

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