14
その後、私と上木は二人と無事合流して頂上へたどり着いた。
というか、めっちゃ急斜面で、ハイキングって名前は詐欺だなって思うほどだった…。
ぜーはーと肩で息をしていると、上木にはっと鼻で笑われた。
うわー、むかつくー。
睨む私を無視して、美紀ちゃんのほうへ行き、大丈夫か?と本性を隠して優しく声をかけている。
設定はイケメンだからかな?
美紀ちゃんは少し顔を赤くしていた。
うん、記憶なしだったら絶対関わりたくない人種だな、あれは。
ただのタラシじゃないの?
零が大丈夫?と私に心配そうに尋ねてくるのを聞きながら、そんなことを考えていた。
そんなこんなで下山途中。
そろそろ麓だ、というところで上木がちょいちょい、と手招きをしてくる。
疲れたねー、などと笑いあう二人をおいて、そちらへ向かうと、いきなり手をさしだされた。
?という顔をしていると、
「さっさと携帯を出せ。」と言われて反射的に渡してしまう。
すると彼はピピピ、とすごい速さで何かを入力していく。
それが終わったところで、はい、と返された。
「俺の携帯の番号、登録しといたから。
このオリエンテーションが終わったら連絡するから、詳しいことを話すぞ。
……その時に、お前の意図も聞かせてもらうからな。」
とだけ言って立ち去ってしまう。
……私の意図?
そんなの、平穏に過ごすことに決まっている!
そんなこともわからないのかな?
と心の中で呟きながら、私は皆のもとへと向かった。
お読みいただきありがとうございますm(__)m
次の更新は1週間後ぐらいになるかもしれません…




