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そして新入生オリエンテーションの当日。



まずは学校からバスで山奥の施設へ行く。

そこで、二泊三日して交流を深めよう、というわけだ。


バスの中ではクラスでもよく目立つタイプの人達がカラオケやら何やらで盛り上がっていた。

その中には、零たちも遠慮がちにだが入っている。多分だが、女子たちに歌ってほしい、とでも頼まれたのだろう。


見た目、かっこいいからなぁ。

お近づきになっておきたいとかそういう思いもあるのだろう。



施設について、取り敢えず部屋へ荷物を運ぶ。


部屋は五人一部屋で、私は美紀ちゃんとそれなりに仲が良いクラスの女子三人と同じ部屋になった。

建物は結構きれいで、さすが私立高校、と感心してしまう。


一日目はそのまま施設でクラスごとにご飯を食べながらの自由時間。

その間に、私たちのクラスでは一人で、またはグループを作って何か発表することになっている。

原作での私は零と一緒の発表をしていた。

零がピアノで私が歌うという形だ。

私から零に頼みこんでしてもらったようだが、今の私はそんなことをして他の女子からやっかみをかうのは嫌なので、零が誘ってきたときに即お断りした。


なので、私は同室の女子と一緒にダンスを踊ることにし、零は上木 陸と共に何かをするようだ。


くじの結果、私たちは一番最初、トップバッターだ。


すっと心を落ち着けて、笑顔を保ちながら無心で踊る。

唯一の経験者である私が一番きつい部分を引き受け、身体の弱い美紀ちゃんには楽な部分をあてた。


いつの間にか曲が終わり、拍手が起こる。

さぁ、あとは他の人達の出し物を見るだけだ。

一気に気が楽になった私は、

「玲奈ー!かっこよかったよー!」

と駆け寄ってくる零に気づかず、抱きつかれる寸前で気づいて思わずグーで殴ってしまったのはまぁ、仕方のないことだろう。


ともあれ、落ち着いて食べながら見ていると、最後に零たち二人組が出てきた。

食べるのをやめて真面目に見ることにする。


零はピアノ、上木 陸はギターを弾くようだ。

曲は…名前は忘れたが、何かのCMか何かで使われていたのだろうか。耳にしたことのあるものだった。

周りからは、きゃあ、という黄色い歓声があがる。

……普段のへたれな零を見ているとつい別人に見えてしまうほどにいつもとは違っていた。


演奏を終えて二人がお辞儀をすると、今日一番の拍手が起きる。

そのあと、二人は一部の女子に囲まれていた。

大変そう…と思いつつも面倒なので助けないが。


その後就寝時間になり、身支度、片付けをしてから布団に入る。


一日目はこれといってトラブルが起きなくてよかった、と安心しながら、私は眠りについた。



お読みいただきありがとうございます(*^^*)


今後、更新するのが毎日ではなく週3、4回になってしまうと思います。


読み続けていただけると幸いです。


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