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96話

いつも通り何事もなく昼飯を食べ終わり休み時間をまったり過ごしていた。



「蓮ちょっといい」



天谷が蓮を呼び出す。


いい気はしない。



「なんの用事?」



前の蓮だったら天谷と移動してるはずなのに椅子に座ったまま動こうとはしない。



「あっちで話せないかな」

「ここじゃ話せない話?」

「……できれば2人がいいかな」

「変に誤解されたら困るしっ」

「私は別にっ」

「俺が嫌だから」



蓮と目が合った。


正直蓮が恋人になった実感が全然なかったけど付き合う前と天谷への対応が違いすぎて今実感している。



「……わかった」



天谷からの視線を感じるがあえて見ない。


離れて行った天谷の背中を見つつ蓮に視線を向けてみると蓮は俺を見ていた。



「疑ってないからな」

「別に疑われてるとは思ってないよ」



じゃあなぜ俺を見てる?嫉妬しないか楽しんでる?



「疑われるような行動はしない」



拓哉が急に喋り出した。



「なんだよ急に」

「付き合うって事は相手を思って行動する事も大事だろ?好き好き言っても怪しい行動したら相手は嫌な気持ちになるし不安になるし」

「まぁ」

「言ってる意味わかる?」



拓哉の何か裏があるような言い方。


塁と何かあったのか?


バレないように塁に視線を向ける。



「何で俺を見る」

「えっ別にっ」



なんとなく3人から冷たい視線を感じる。


俺?俺なのか?俺が何かした?



「えーっと…俺に何か言いたい事がある人」

「何もないから安心して」



蓮が俺の頭をポンポンしながら言った。


その様子を冷たい目をした2人が見ている。



「絶対なっ」



キーンコーンカーンコーン…



「じゃあ俺ら教室戻るから」



拓哉が立ち上がり塁の肩に手を置く。



「俺が言った事思い出して」



塁が立ち上がりながら俺に小声で言った。


塁が言った事?


ゲーセン?もしかして前田さんとの仲を蓮が誤解してる?あの2人も?もしかしなくてもあの3人は俺が前田さんと蓮と二股かけてると思ってる!?


席に戻ろうとする蓮の腕を掴む。



「ん?どうした?」

「話そう今すぐ話さなきゃダメだ」

「尚?大丈夫?」

「全然大丈夫じゃない!今から話そう!」

「授業始まるから」

「そんな事どうでもいい!」

「よくないだろ」

「関係が壊れっ」

「2人とも!声が大きい!」



前田さんが仲裁に入る。



「前田さんも言ってるし今話すっ」

「嫌だ、とにかく話がしたいからこっち来て」



蓮の腕を掴んだまま教室を出た。

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