94話
近くのファミレスで軽食をとる。
「トイレ行ってくる」
「ほーい」
蓮がトイレに行った瞬間に拓哉が俺を見た。
「な………に…?」
「説明してもらおうか尚さん」
塁を見たら塁は窓の外を見ていた。
「さっきゲームセンっ」
「ドリンクバー行くけど入れてきて欲しい人」
なぜかトイレに行ったはずの蓮が立っている。
「お前トイレ早すぎじゃない!」
拓哉が恐怖に怯えた声で叫ぶ。
「手洗っただけだから」
「マジビビった」
「んでいる人は?」
「じゃあ俺カルピス」
「俺はカフェラテ」
「俺はブラック」
「多い、尚も手伝って」
「えーーー何でーーーーー」
仕方なく蓮とドリンクバーに行く。
それからはタイミングが悪く拓哉が何を聞こうとしたのか話せないまま解散する事になった。
本当は蓮の家に行きたいけど前田さんに借りた本を見たい気持ちもあり家に帰る事にした。
着替えを済ましてベッドに横になりながら本を読む。
「あぁ…わかるな……」
過去の自分と重ねて苦しくなる。
次第に濃厚なシーンに入っていく。
「男同士って思ってたより大変なんだな」
シャワーやウォシュレットを使って綺麗にしたりよくほぐさないと切れたりジェルだったり事前準備が必ず必要みたいだ。
「関係的に俺がネコになるのか?…ネコ?」
前に言われた蓮の発言を思い出す。
「やっぱ俺がネコか!って事は俺の準備が大事って事か!それで大切にとか言ってたのか!」
確かに小さな坐薬でも入れる時は怖いもんな。
「俺自身が準備しとかないと」
俺は毎日風呂に入る時に奥まで洗う練習と切れないように日々ほぐす事にした。
晩御飯を食べ終わり風呂に入る。
「ここにコレ入るか!?無理だろ!!」
体を洗いながらお尻の穴に触れて下半身の尚さんを見ながら大きくなった尚さんの状態を想像する。
「ってか全然開かん!」
奥まで洗ってみようとしたが全然開かない。
「俺ネコ無理かも」
だからって蓮がネコ?想像つかない、やっぱり蓮にはかっこよくいてほしいから俺がネコしないとじゃん。
「今日は初日だし」
自分に言い聞かせて風呂を終わらせた。
部屋に戻りベッドでまた本を読む。
「これは…」
エッチなシーンに下半身が反応してしまった。
勝手に脳が蓮と俺に主人公を入れ替えてしまう。
ブー…ブー…ブー…
急に携帯が鳴って慌てて手に取ったせいで相手もわからず通話が開始された。
「尚」
蓮だ…声を聞くだけで癒される…
「どうした?」
「今何してた?」
「風呂上がりでゴロゴロ」
「そっか」
「蓮は?」
「俺は今からお風呂だよ」
「長風呂してのぼせんなよ」
「尚じゃないから大丈夫」
「あのなぁ!って何か用事だったんじゃないの?」
「何してるかな?って思っただけ」
「ふ〜ん…あっ!恋しくなったんだな!」
「まぁそれもあるけど尚に呼ばれてる気がして」
確かに蓮との妄想に興奮していましたけど。




