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73話

ベンチに座って拓哉と蓮のトイレを待つ。



「あのさぁ…さっきなんだけど」



塁に聞きたい事がある。



「ん?」

「蓮っていつから俺の後に居た?」

「古着屋?」

「…うん」

「あーーー…最初から」



俺だけが移動したと思ってたけど違ったのか。



「たぶん聞こえてたよね?」

「あの子声デカかったし拓哉の後に居た俺にも話全部聞こえちゃってたから聞いてるだろね」



はぁ…………終わった……



「今日の蓮なんか変じゃない?」

「たぶん嫌われた」

「えっ何で?」

「俺が蓮の事友達と思った事ないって言ったから」

「は?何で?」

「だって俺にとって蓮は友達じゃないじゃん、ずっと好きだったんだから、好きな人じゃん」

「それ蓮に言わなかったの?」

「だって言ったら告白じゃん」

「告白で良くない?」

「振られたら生きてけない」

「風呂では?何もなかった事ないよね?」

「あった…けどそん時に俺が友達じゃないって言ってそうゆう感じになったってゆうか…」

「意味わからん」



あれ…なんか記憶薄れてきた……


風呂でどんな話したっけ…公園でどんな話したっけ…



「でも俺が思うに蓮は尚の事ちゃんと意識してるってゆうかたぶん好きだと思うんだよね」

「俺も好きじゃなかったらキスとかしないよなって思うんだけど今の感じ嫌われてるじゃん」

「とりあえず話をしたほうがいいと思うよ」

「わかってるんだけど告白する勇気がまだなくて」

「隼人さん、あの人やばいと思うよ」

「だよな!」

「なんか大人の色気ムンムン出してたし肌触る時に反対の手で体支えるフリして蓮の股間近く触ってたし蓮もちょっと照れてる感じあったし」



はあ!?太もも触ってた!?絶対許さん!!



「もう告白するか襲っちゃえば」

「出来たらしてるって」

「後で俺が映画誘うから離れた席で観よ」

「そん時に告白しろって?」

「違う、とりあえずドキドキさせないと隼人さんに先越されてるわけだから、映画観てる時に肌に触れるとか太ももに手を乗せるとかなんでもいいからやってみて、蓮が尚を嫌いになってるなら尚更告白より先にドキドキさせないと」

「わかった、やってみる」

「頑張れ」



ちょうど話が終わったタイミングで2人が帰ってきた。



「なに手なんか取り合って」



拓哉に言われて気づく。


塁のガッツポーズを俺は両手で握っていた。



「これは違うから!」



急いで誤解を解こうと手を離す俺。


拓哉は冷たい目で俺を見ている。



「殺すよ」

「マジ誤解だから!」



蓮は俺を見ていなかったし見ようともしなかった。

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