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70話

その後は何事もなく布団に入って朝を迎えた。


朝食も終わり部屋でまったりしている。



「今日どうする?予定は?」



拓哉がみんなに質問をした。


俺は蓮と話をしたいから2人になりたい。



「蓮と俺っ」

「俺らは予定ないからこのまま遊べるよ」



ビックリして蓮を見る。


蓮は拓哉の方を見て俺を見ない。



「あーーそっか」



拓哉が気まずそうに言いながら俺を見た。


俺も戸惑いながら拓哉と塁を見る。



「じゃあ準備しよっか」



塁が俺の肩に手を置いて言った。


なんとなく蓮に違和感を感じている3人。



「よし!みんな準備できた?」

「うん」

「お前服前後ろ逆」



拓哉に指摘されて気づく俺。



「ちゃんと着たはずなのに!」

「何やってんだか尚は」



塁との絡みを呆れた顔で見る拓哉。


蓮は座って準備をしていて俺らの方は見ていない。


俺は拓哉と塁に目で助けを求めた。



「蓮からもこのバカに何か言ってやれ」



拓哉が蓮に話しかけた。


俺ら3人は蓮を見る。



「しっかりしろよ」



こっちを見る事もなくただそれだけの返事だった。


塁が不安な顔で俺を見た。


俺も何が何だかわからない状況。



「準備できたら行こう」



立ち上がりながら蓮が言った。



「隼人に送らせよう」

「でも隼人さんも仕事あるでしょ」



とりあえず蓮と隼人さんを一緒にしたくなかった。



「俺を送るのも隼人の仕事だから」

「…そっか」



仕方なく隼人さんに送ってもらう事になった。


家を出たら門の前に車、ドアを開けて待つ隼人さん。



「よろしくお願いします」



拓哉が乗って塁が挨拶をして乗り込む。


次は順番的に俺だけどこの流れだと蓮の隣が隼人さんになってしまうから俺は蓮の次に乗りたい。



「尚さんどうぞ」



隼人さんに先手を打たれた。



「あっ俺は最後っ」

「順番だろ早く」

「うっうん」



俺が乗ったら蓮が乗って隼人さんが乗った。


目の前には拓哉と塁。


俺の隣は蓮で蓮の隣に隼人さん。


車はゆっくり動き出し目的地に向かった。


しばらく走る車の窓から見える景色は灰色だ。


拓哉と塁が2人で話をしているけど小声なのもあって何も聞こえない。



「寝癖ついてますよ」



隼人さんの声が鮮明に聞こえた。


窓に映る隼人さんの姿を確認する。



「えっどこですか?」

「ココです」

「ココですか?」

「ちょっと違いますね、触っても?」

「直してもらえると助かります」

「では、こっちを向いてください」



蓮と隼人さんが向かい合う。


蓮の髪に触れながら隼人さんと窓越しに目が合った。

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