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54話

ガチャ……



「失礼します、私もいいのですか?」

「みんないいよな?」

「俺は別に」

「俺も」



俺は………嫌だ…



「多い方が楽しいし残りそうだしいんじゃない」



言えなかった。



「では、ご一緒させていただきます」



隼人さんを目で追う。



「ではココに座っていいですか?」



選んだのは拓哉の隣。


まぁ知ってる人が隣の方がいいよな。



「俺もう食えんからコレ食って」



拓哉が食べていた皿を箸ごと隼人さんに差し出す。


もし俺が蓮にそんな事されたら絶対に嫌だ。


急いで塁を見る。



「ん?なに?」



塁と目が合った、全然普通の塁だ。



「なんでもない!塁はまだ食べるよね?」

「俺も十分かな」



俺が変なのか?嫉妬深すぎるのか?



「蓮さんと尚さんは食べますよね」

「せっかく隼人さん来てくれたのに誰も食べないんじゃ悪いし俺と尚は食べますよ」

「じゃあコレもう食べれますからどうぞ」

「ありがとうございます」

「尚さんもどうぞ」

「ありがとうございます」



無理!普通なんて無理なんだけど!焦ってる!俺めっちゃ焦ってて自分でもわけわかんなくなってる!



「尚さん?」

「あっはい」

「その、お皿」



焼けた肉をトングで掴んで待っている隼人さん。



「あっすみません!」

「なにやってんだよ尚」



蓮に視線を向けると呆れた顔で俺を見ていた。



「尚さんって可愛らしいですね」

「そうなんだよ隼人もう気づいた?」

「はい、見てて飽きない小動物みたいです」



は?俺がハムスターにでも見えたって?



「だろ?表情もコロコロ変わってオモロいのよ」

「特に蓮さんが傍にいらっしゃる時は表情がコロコロ変わって見ててとても可愛らしいですよ」



何を言い出す隼人氏!



「誰の前でも一緒だし別に可愛くないから!」

「そうですか?ふふっそうゆう事にしておきますね」



大人の余裕ですか?ってあなたも蓮狙ってるのバレバレですけどね!ってか拓哉、後で覚えとけよ。



「俺が居たら邪魔だろベッドに座るわ」



ガンッ!!


立ち上がろうとした拓哉がテーブルを蹴った。



「なにやっ」

「大丈夫ですか拓哉さん!お怪我は!」

「悪い悪い!全然大丈夫!」



塁の声を遮って隼人さんが拓哉に声をかけた。


塁がなんとも言えない表情で拓哉を見ている。



「おっ塁も食べ終わったならこっちにっ」

「大丈夫、俺トイレ行ってくる」

「あっじゃあ俺も!」



塁の後をついて部屋を出た。

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