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50話

「悩み事あるなら相談しろよ」



お前自分の事になると鈍感すぎんか。



「何その目」



哀れんだ目で蓮を見ている。



「俺も隼人さんみたいに大人の色気っ」

「無理でしょ尚には」

「……は?なんでだよ!」

「今の尚から想像できない」

「俺だってそれなりにっ」

「色気がある人になりたいわけ?」



別に色気がある人になりたいわけじゃないけど蓮の気を引く事ができるなら色気がほしいなって。



「ってかあの2人トイレ長くない?」



蓮がドアを見ながら不思議そうな顔で言った。



「確かに」

「トイレで喧嘩してたりして」



………まさか…だよね?



「一応確認しに行く?」

「たぶん大丈夫とは思うけど」



蓮の同意を得てトイレに向かう。


コンコンコン……



「塁?拓哉?中に居る?」



俺の声かけに返事はない。



「開けるよ?」



使用中にはなっていないからたぶん中には居ないと思うけど一応中を確認する事にした。


ガチャ………



「居ないな」



蓮の言葉に頭を縦に振る。



「どこ行ったんだろな」

「かっ神隠し!」



急いで向きを変えて蓮を見る。



「んなわけないだろ」

「だってトイレに行くって言ってたのにっ」

「とりあえず誰かに聞いてみよ」

「………うん」



廊下を歩いていると組の人に遭遇。



「あの、拓哉と塁知りませんか?」

「え?拓哉さんならお風呂にっ」

「は?はあ!?俺たち残して2人で!!」

「はい、先に入るからって」

「あの野郎!」

「上がられたらすぐにお2人も入られますか?」



……………へ?ふっ2人?


ゆっくり振り返ると蓮もゆっくり俺を見た。




「いやいやいや!すぐ入る!拓哉と塁と4人でっ」

「拓哉さんから誰も入れるなとっ」

「俺たちだったら入ってもっ」

「誰も入れるなと」



絶対入れない空気。


2人きりで風呂入るとか無理なんですけど!



「上がられたらお声掛けさせていただきます」

「でもっ」

「拓哉さんのお部屋でお待ちください」



全然笑っていない笑顔を向けられている。



「わかりました」



蓮が返事をして俺の肩に手を置いた。



「じゃあ俺ら部屋に戻ってますね」



組の人に伝えて拓哉の部屋に戻る。


2人きりの部屋では異様な空気が流れている。



「さっ先に2人で入るとか酷いよな」



無言が耐えられなかった俺が喋り出す。



「2人きりで入りたかったのかもよ」

「……へ?」



ぇぇえええ!そうゆう事!!俺ら邪魔だった!?

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