49話
部屋に入り蓮に背を向けながら拓哉の横に座る。
「マジでありえ……えっぉお?」
拓哉さんかなり怒っていらっしゃいますが!
蓮に目だけで状況を伝える。
もちろん塁にも同じように状態を伝えた。
「拓哉」
塁が拓哉を呼ぶ。
「えっあっごめん」
「えーっと…なんかあった?」
俺に苦笑いして場をやり過ごそうとする拓哉。
「全然誤魔化せてないけど」
「尚」
蓮が割って入る。
「塁、トイレ行こう」
拓哉が塁をトイレに誘った。
「えっ連れション?自宅で?」
「尚」
なんだよさっきから!話が進まないだろ!
「いいよ行こう」
拓哉が歩き塁が後を追うように部屋を出て行った。
「なんなんだよさっきから」
「空気読めよ」
「は?はあ!?お前が言う?」
「あの2人ってゆうか拓哉変わったよな」
「拓哉?」
確かに最近よく塁の事で機嫌が悪くなる事が多くなった気はする…嫉妬?でも彼女いるし……拓哉が塁を好きな事は確かだ…だとしたらやっぱり拓哉が彼女をつくってる意味がわからん。
「もう聞いちゃう?」
「話したくなったら拓哉から話すでしょ」
「待てないじゃん!気になるじゃん!」
「まぁね、でも我慢しよ」
帰って来たらすぐにでも聞きたいんですが。
「隼人さん塁の事知ってんのかな?」
隼人さん?隼人さん!隼人さん!!そうだコイツの天然たらしフェロモンに犯された人忘れてた!
「気になるんでしゅかー隼人しゃーんのこーと」
「なにその言い方」
「べっっっつに」
「そう言えばさっき怒ってた?」
「は?べっっつにぃーお気になさらずぅーー」
「言わないとわかんないんだけど」
「言ってもお前さんにゃわからんて」
「は?なんだよ」
天然たらしフェロモン源泉現代メドゥーサが。
「なんかお前といたら俺自分が悪い人間ってゆうかガキってゆうか小さい人間に思えてきた」
マジで小学生みたい。
「……それって一緒にいたくないって話?」
「は?なんでそうなるんだよ!」
「えっ違うの?」
「そう思う時があるって話で別に小さい人間でも俺は俺だし素直に行動してるだけってゆうかっ」
「マジでなんかあった?」
ありましたよ!隼人さんの立ち振る舞いに自分がものすごくガキだと思い知らされましたよ!
「尚?」
「隼人さんイケメンだったよな」
「そうだね」
ですよね………俺も隼人さんみたいになろうかな。




