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48話

ガチャ…



「お前ら遅っあっ隼人」



俺と蓮の後ろに立つ隼人さんに反応する拓哉。



「今そこで会って俺らに挨拶してくれた」

「そっか」



俺らの間をすり抜け前に立つ隼人さん。



「今戻りました」



隼人さんは拓哉に頭を下げた。



「そちらは拓哉さんのお友達ですよね、隼人と申します、今日は来てくださりありがとうございます、何かあれば何でも言ってください」



隼人さんが塁を見ながら話をする。


そんな隼人さんを俺は警戒レベル5で監視している。



「加賀美塁です、よろしくお願いします」

「あなたがっ」

「隼人」



拓哉の声に隼人さんが笑顔でフリーズ。



「ってか尚、隼人さん見過ぎじゃない?」



塁が余計な事を言った。



「私に何かついていますか?」



ええ、邪悪な気配が纏わり付いてますよ。



「隼人さんの事呼び捨てだし仲良いのかなって」

「そうですね、すごく仲良くさせてもらってます」



笑顔を見せる隼人さん。


なんとなく隼人さんの笑顔に違和感を感じる。



「隼人は小さい頃から一緒に住んでるから俺的には兄弟みたいな家族みたいな感覚かな?」



拓哉が隼人さんを見ながら話す。



「そうですね、裸の付き合いですね」



隼人さんも拓哉を見ながら……じゃない!


塁!塁を見てる!?



「言い方、誤解招くだろ」

「あれ?事実じゃないですか、2人でお風呂に入ったり一緒に布団に入ったり覚えていないのですか?」

「あれはっ」

「小さい時って親戚と一緒に入ったり寝たりしますよね、俺もよく親戚のお兄さんと入ってましたよ」



隼人さんに笑顔を向ける塁。


2人の間に火花が見えるのは俺だけだろうか。



「では、そろそろ失礼します」



隼人さんが振り返り俺と目が合う。



「なにかあればいつでもどうぞ」



改めて思う、嫌なくらい綺麗な人。


そして隼人さんは俺から蓮に視線を移す。



「虫が出たらまた頼っていいですか?」



俺の時とは違う隼人さんの女子感溢れた視線。



「いつでも」



蓮の返事に顔を赤らめながら廊下に抜ける隼人さん。


……好きだろ!絶対に蓮の事好きだろ!



「天然人たらし」

「ん?なに?」

「もうお前の事は知らん」

「は?なに怒ってんの?」

「知らん!バーカ」

「おいっ」

「とりあえず中入ってドア閉めようか」



塁が笑いながら会話に割って入った。

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