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44話

拓哉が急いで塁に電話をする。



「ごめん伝え忘れた…待ち合わせ…お前以外揃ってる…聞いて見る待って、このまま家行くだろ?」



急に話をふられビックリしながら頷く。



「このまま行くって…えっ家知らないっしょ?…は?知ってんの!?えっ!いつから!?…えっちょっと待って頭が追いつかんて!嘘だろ?えっえっ……」



よくわからないけど塁が拓哉の家を知らないって事すら俺たちは知らなかったし、家を知ってるって知って異常なほど驚いてる拓哉にも俺たちは驚いている。



「とりあえず家帰って姿なかったら連絡する」



電話を終えた拓哉の案内で拓也宅に向かった。



「拓哉は塁の家知ってんの?」

「知ってるよ遊びに行ったりしてるし」

「拓哉の家では遊ばないんだ」

「…まぁ」



拓哉の家の話になると空気が重くなる。



「あっ塁じゃん」



拓哉の声に塁が足を止めて振り返る。



「家本当に知ってんの?」

「知ってるって」

「なんで知ってんの?俺の家誰も来た事ないし俺も家の場所誰にも言った事ないんだけど」

「まあいいじゃん」

「よくないし!」



ものすごく焦っている拓哉。


確かに誰にも言った事ないのに知ってるって怖いかも。



「じゃあさ………もしかして……」



拓哉が言いにくそうに何か言おうとしている。



「知ってる」



塁が先に答える。


全然話についていけない俺と蓮は目を合わせる。



「いつから」



重いトーンで話す拓哉。



「ずっと前から」

「流石に仲良くなってからっ」

「なる前から」



ビックリした表情で塁を見る拓哉。


塁は遠い空を見ている。



「割って入って悪いんだけど仲間に入れて」



耐えきれず発言してしまった。



「ごめん……やっぱ家行く前に寄っていい?」

「ん?どこに?」

「そこ」

「俺は大丈夫だけど蓮は?」

「俺も大丈夫」

「じゃあこっち」



拓哉が先に歩き出し俺たちは後を追った。


そんなに離れていない場所にある公園に着いた。



「……何から話せばいんだろな」



下を向いている拓哉を見つめる塁。



「家の事で友達離れてってから誰にも家の事は話さなかったし家族と一緒に外に出る事もやめた、今日お前らを家に招待したのは知った上で傍にいてほしいって思ったんだよ、それでもし離れたなら仕方ないって」



辛そうな笑顔で俺たちを見る拓哉。



「俺の実家、極道ってやつなんだよね」



真剣な表情で拓哉を見つめる塁。

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