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33話

「俺何すればいい?」

「とりあえず野菜洗っといて」



包丁なんか怖くて握らせられないって。


鶏肉を適当な大きさに切って味をつける。



「野菜終わったよ」

「じゃあ肉揉んどいて」

「了解」

「…………ひぃ!」

「ぷっ」

「お前どこ揉んでんだよ!」

「尚のおしり?」

「肉って言ったよな!そこは尻!」

「もっと色気のある声っ」

「そんなもん出るか!」



なんなんだコイツ!ってか俺がドキドキさせられてどうすんだ!逆にドキドキさせないと!


揉み終わった肉に粉を入れて準備完了。



「尚油散ったら火傷するから俺やるよ」

「逆に油ひっくり返しそうだからできればソファーに座ってジッとしていただけると助かります」

「絶対嫌」

「だろうね、皿とキッチンペーパー用意しといて」

「はーい」



油で肉を揚げる。



「ちょっと肉見といて、絶対触るなよ」

「はいはい」



急いでトイレを済ませて戻る。



「あちっ!」

「触るなって言ったよな!」

「肉裏返そうと思って」



蓮の手の甲を見ると油が飛んでいた。



「尚心配しすぎ、こんくらい大丈夫だから」

「ダメ、跡残ったら困るだろ」



急いで水道水に手を突っ込み冷水を用意する。



「料理って危ないよな」

「…は?」

「だって手切るかもだし火傷するかもだし」

「まぁな」

「俺のためにいつもありがとう」

「おう」



急に言われると返事に困る。



「ってか揚げ物やらないとだから手離して」



冷水の中で握られた俺の手。



「嫌だって言ったら?」

「火事になるだけだけど」

「センサー付いてるから火事にはならないでしょ」

「晩飯なくなる」

「それは嫌だ」



離された手………名残惜しい。


ってかどうやったらドキドキさせれるわけ?



「尻揉むぞ」

「………えっ?急に?」

「今手使えないからチャンスかなって」

「揉んでどうすんの?」

「…………わからん」



揚げ物の音だけが響き渡るキッチン。


揉まれてドキドキしたから同じ事したら蓮もドキドキするかなって思っただけじゃん!



「さぁ揚げ物揚げ物!」



何もなかった事にした俺。


冷たい視線を向ける蓮。



「氷足してやろうか!塩入れてやろうか!」

「冷たいしもう大丈夫だからいい?」

「ダメ一生ダメ」



俺の話を無視して氷水から手を抜いた。



「冷たすぎ」

「火傷は最初の対応が大事だから」

「こんな小さな火傷痕残ったってっ」

「無理絶対無理」

「別にっ」

「綺麗な蓮の手に火傷痕なんか残させないから」

「綺麗な手って別にっ」

「俺蓮の手好き」



再び揚げ物の音だけが響き渡る。



「あっいや好きってかっ」

「どこが好き?俺の手の」



なんとなく蓮の雰囲気が変わったような?



「どこってゆうか……」



蓮の手だから好きなんだと思う。



「唐揚げ食べたいけど先に食べたいモノあるんだけど食べていいと思う?すぐにでも食べたいっ」

「ダメに決まってんじゃん晩飯前に食うなよ」

「じゃあ晩御飯後ならいいわけ?」

「好きにすれば?」

「そっか」



なぜかニコニコ嬉しそうな蓮。

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