32話
蓮の家に着くまでスーパーで何を言ったのか聞き続けたけど教えてもらえなかった。
ちなみに蓮はネコを飼ってはいない。
ガチャガチャ…
蓮の後ろを着いて中に入る。
「ただいまぁ〜なんつって」
ドスッ…
「痛っ、急に立ち止まんなよ」
「おかえりネコちゃん」
「……は?ネコ?」
「とりあえず着替えてキッチン入るだろ?」
「え?あっうん」
「じゃあまた後で」
蓮は寝室に入って行った。
ネコ?俺をペット扱いする気かアイツ!?
リビングで着替えを済ませる前に蓮が出てきた。
「お前着替え早すぎだろ!」
「そう?」
「じゃあお前先にキッチン入ってろよ」
「先にキッチン入っても俺料理できないし」
「じゃあ待ってろすぐ着替えるから」
「はーい」
ソファーに座る蓮。
荷物をソファーに置いて荷解き……えっ…
「なんで!?」
なぜ紙袋が荷物の中に!?
「どうした?」
「なんでもない!」
あの時テーブルの上にあったタオルの間に挟んで隠して…そのタオルを着替えの上に置いて…着替えをカバンに入れて………持って来た?
アホや!俺はアホや!
「尚?」
「なんでもない!マジでなんでもない!」
バレないように荷物の1番下に移動させる。
何事もなかったように着替え……ん?
「蓮……俺の事、見過ぎじゃね?」
「え?だめ?」
「男の着替えなんか見る意味ないだろ」
「男の着替えは、ね」
「……は?」
「尚の着替えは見る意味あるじゃん」
「は?なんでだよ」
「弱みを握れるかもじゃん」
「………俺の弱み握って何する気だよ」
「んーーいろいろ?」
弱み握って何する気がコイツ!!
「あっち向け」
「はいはい」
窓の方に体を向けた蓮。
俺は蓮の背中を見ながら着替えをする。
「尚ちゃんと食ってんの?」
「お前に言われたくない」
「細いし白いし簡単に折れそう」
「折ろうとするな」
ふと窓に目を向けると蓮と目が合った。
「見んなっつったろバーカ」
「減るもんじゃないだろ」
「問題はそこじゃねぇーから」
「何が問題?」
そりゃ恥ずかしいだろ。
窓から視線を外すと同時に蓮が振り向いた。
「おい!」
「もしかして恥ずかしい?」
「はっ、はあ!?」
「一緒に風呂入った事あるじゃん」
「知ってるし!」
「なんで急に恥ずかしがんの」
「……お互い成長したし」
「学校で体育着とか着替えたりしてるじゃん」
「…………そうだけど」
2人きりで着替えは変に意識するとゆうか。
「あーーもういい!さっさとキッチン行くぞ!」
急いで着替えを済ませてキッチンに入る。




