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27話

放課後。



「手伝い明日までだよな?」

「そうだけど」

「晩御飯作るから鍵貸して」

「…へ?昨日も言ったけどっ」

「俺が勝手に言ってんだからいいだろ、別に頼まれたわけじゃないし迷惑とかじゃないじゃん」

「……まぁ」

「じゃ鍵貸して」

「はい」



俺の強みは料理。


家で料理を作って待つお……奥さん…みたいな!


食材を買って蓮の家に帰る。



「いや緊張しすぎな俺!」



手が震えて鍵穴に上手く鍵を差し込めない。


やっと開いた玄関を抜けてリビングに。



「ここにコレ」



拓哉と塁と4人で撮った写真をリビングに飾る。



「明日学校で蓮と2人で写真撮ろ」



それを寝室のベッド横に置けば完璧だな。


もはやストーカーな気がしてきた。



「まっいいや!鍋作ろ!」



お風呂掃除をしてキッチンに入り料理をしていると玄関のインターホンが鳴った。



「はい」

「帰った」



玄関の鍵を開けると蓮がドアから顔を出す。



「おかえり」

「ただいま」



笑顔を向けてくれた蓮、可愛い。



「良い匂い」



廊下を歩きながら俺に話しかける。



「湯入れたら風呂入れるけど」

「先に尚の手料理食べたい」

「了解」



尚の手料理とか言われると小っ恥ずかしい。


鍋を完成させる間に寝室で着替えを済ませた蓮。



「いただきます」



2人で鍋をつつく。


美味しそうに食べてくれる蓮を見るのが好き。


晩御飯を食べ終わり休憩の合間に風呂に湯を張る。


ピーピーピー…お風呂が沸きました。



「風呂できたから入ってこいよ」

「尚先入りなよ」

「俺は大丈夫だから先入って」

「ありがとう」



一緒に入る?とか言われたら今日は断らない。


なんて思っていたけど誘われる事はなかった。


前は冗談でそんな事言ったりもあった気がするけど仕方ないよな、今は俺に興味ないんだから。


蓮が風呂から上がり俺も風呂に入る。



「はぁ……友達になるとか俺のものにするとかコロコロ変わりすぎだよな…でも仕方ないじゃんね」



ガチャ…


洗面所のドアが開いた気がした。



「蓮?」

「ごめん忘れ物取りたいんだけど」

「取れば?」

「ごめん」



ガチャ…


へ?風呂のドア?



「風呂場なんだけど」

「おお!おおおおおどっどうぞ!」



急に緊張するじゃん!


湯船の中で蓮に背を向ける。



「なななな何を忘れたんだよ!」

「ピアス」

「ピアス?」

「湯船の奥に置き忘れて」



見ると確かにピアスが置いてある。



「俺取ろうか」

「大丈夫俺取るから」



背後から蓮の腕が伸びる。


わざと掴んで湯につけてやった。



「おい!」

「あー濡れちゃったねー」

「悪い子にはお仕置きだな」

「へ?」



風呂の湯をバシャバシャ顔にかけられる。



「ごめんって!勘弁して!」



思わず振り返ってしまう。


至近距離に蓮の顔。


何も言わず見つめ合う俺たち。

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