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『百合オタクの私は、女主人公と悪役令嬢のカップリングにLOVE注入いたします』 ~二人をくっつけようとしたのになぜか二人に狙われている私~  作者: サッサン
第2章:パーティ結成!『リリーズ・コート』

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第2章 第2話:レオン王子登場

本日2度目の投稿です。

セシリアとアイリスに挟まれた状態で教室へと向かうリリー。

廊下をすれ違う生徒たちが何事かとリリーたちを遠巻きに見ていた。


(今の私を見ないで!確かに二人の推しに両サイドから迫られてちょっとだけ嬉しいけど、本来の目的である『二人のイチャラブを特等席で眺める』という事を考えたら、私を間に入れないでアイリス様とセシリアに仲良く腕を組んでもらいたいのに……。どうしてこうなっちゃったの?)


そんなリリーの心情など関係なく、二人はリリーに話しかけ続けていた。


「リリー、今度私と訓練場で一緒に訓練しようよ!」


「リリーさん、今度良かったら王都の私の自宅で行われるお茶会に是非ご一緒してくださいませんか?」


そんな二人からのお願いに、無理やり笑顔を作って答えるリリーであった。


「ええ、是非ご一緒させてもらいますわ」


リリーの言葉を聞いて笑顔になる二人。

しかし、お互いが喜んでいることに不満を持つ。


「アイリス様、何か勘違いされてるみたいですけど、リリーは『私と一緒に訓練してくれる』って言ったんですよ!」


「セシリアさんこそ何を勘違いされていますのやら。リリーさんは『私のお茶会にご一緒して下さる』とおっしゃったのよ」


そう言って、リリーを間に挟みいがみ合う二人であった。

そんな三人の後ろには、相変わらず般若のお面を背負い、どす黒いオーラを放ちながら歩くクロエと、胃を痛めそうな顔で付き従う常識人のマリーの姿があった。

リリーはやっとの思いで自分たちの教室の前までやってきた。

いがみ合う二人に声をかけるリリー。


「さあさあ、二人とも、こんなところで立ち止まっていては他の方の邪魔になってしまいますから教室へ入りましょう」


そう言って、リリーは三人で腕を組んでいては扉を通れないことを理由に、二人の腕から自分の腕を引き抜くと教室の中へと逃げるように入っていった。

教室の作りはこじんまりとした大学の教室の様になっており、教卓を中心にして、3人掛けの長机が扇形に広がっている。すり鉢状の床に沿って、奥に向かって緩やかに席が高くなっていく講義室であった。


教室に入ったリリーは後ろについてきていたクロエから勉強道具の入ったカバンを受け取ると、ちょうど真ん中の列の中段辺りにある3人掛けの席の中央に座った。

それを見たアイリスとセシリアも、リリーの隣を他の生徒に取られないように急いで両脇の席の着席するのであった。

教科書と筆記用具を机の上に置き、準備を済ませたところで、3人に一つ後ろの席から声がかけられた。


「君たちはいつの間にそんなに仲良くなったんだい?」


声をかけてきたのはレオン王子であった。

レオン王子は乙女ゲームでありがちな金髪のイケメンである。

その隣には王子の幼馴染で世話役でもある、緑髪の少し気弱そうな『ブロン プル ハルンスト』伯爵令息が座っていた。彼もまた、ゲームにおける攻略対象者である。

最初にリリーの左隣に座っていた、王子の婚約者であるアイリスが答えた。


「これはレオン様、おはようございます。私とストリングス子爵令嬢のリリーさんは、先ほど私からお願いしてお友達になっていただいたんですよ」


アイリスはそう言ってリリーの左手を握って見せた。


「アイリスが自ら友達になりたがるなんて珍しいね……。それだけリリーさんが魅力的ということかな。よかったら私の友達にもなってもらえるかな?」


「は、はい。レオン様にお声をかけて頂けるなんてとても光栄です。ぜひよろしくお願いします」


(やっぱレオン王子イケメンだわぁ……。私がガチ百合オタクじゃなかったら惚れてたかも……)


その後、セシリアの方を向くレオン。


「それで君は誰なのか聞いてもいいかな?」


「し、失礼します。私は『セシリア オルコット』です。これからよろしくお願いします」


「ああ、君が勇者の称号を持っている『セシリア』だったんだね。ところで君もリリー嬢と仲良さそうだけど、いつの間に仲良くなったんだい?」


「私は入学試験に向かう途中で、盗賊に絡まれていたところをリリーに……いえ、リリーさんに助けてもらったことがきっかけで仲良くなったんです。あの時のリリーさんは……本当に格好良かったんですよ」


セシリアはそう言って、嬉しそうにリリーの活躍を語りながら、彼女の右手を握った。

アイリスとセシリアのリリーに対する態度を見て驚くレオンであった。


(優秀なアイリス嬢と勇者であるセシリア嬢が短期間でここまで気に入っているということは、彼女がそれだけ優れているということか。確かに成績は学年主席、それに戦闘面での実力もあるとみてよさそうだな。それに何といっても美しい。是非お近づきになっておきたいな……。そしてあわよくば……)


「ちなみにリリー嬢とお友達になったら、もれなくその可憐な手を僕も握らせてもらえるのかな?」


レオンが幾人もの女性を虜にしてきたキラキラと輝くようなキラースマイルをリリーに向けた。


「「「そんなの絶対にダメです!」」」


レオンの答えにリリーの両隣にいた二人と、教室の後ろで待機していたクロエから強烈なダメ出しが入れられたのであった。


(ん?今、後ろからも聞こえた気がしたが……)


3方向から声がしたことを不思議に思い、後ろを振り返るレオンであった。

そこにはすました顔をするクロエと、その横でおろおろしながらクロエとレオンを交互に見るマリーの姿があった。


(まさか女性であるメイドが、王子でイケメンな僕にそんなこと言うはずないよな。きっと気のせいだろ……)


こうして人間関係がリリーの思惑とは少しズレた状態で、王立学園での学生ライフが始まって行くのであった。


第2章第2話をお読みいただきありがとうございます。


今回は本来の攻略対象者であるレオン王子の登場です。

金髪イケメンの王子様なんですが、今回は扱いが結構雑になっています(-_-;)

レオン王子もこの物語における重要人物ですので名前を憶えてあげてくださいね。


お願い:本日頑張って2回目の投稿をした作者をねぎらう意味で、ブックマーク&評価☆での応援をよろしくお願いします。





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