柊大和視点1
ボラ部は俺達にとって、邪魔な存在だ。
どうも、部長の大和です。
前章で対ボラ部の話し合いがついて、今回は実行するぜ。
「部長、鏡に向かってキメ顔してると、ナルシストっすよ?」
「ちーさ、なる?」
「そう。うちの部長は、シスコンでナルシストなんすよ、珠樹」
「黙れ蒼真。俺はナルシストじゃねぇ」
「シスコンは認めるんすね」
シスコンでもねぇ。ただ美琴が可愛いだけだ。
「ねぇ、大和。ここわかんなーい」
「あ、私わかるかもしれません」
「さっすが美琴」
流石俺の美琴。何でもできる可愛い子だ。
本来なら今、胡桃がやっているパソコン仕事は、武の担当だが、あの馬鹿、話が終わったその日からヒッキーだ。
仕方ないので、胡桃がやってるが、案の定仕事が遅い。
あの馬鹿、あとで殺す。
「大和兄さん、サイトの更新終わりました」
「ありがとー、美琴。やっぱり頼りになるね」
「頼りなくて悪かったな」
「つうか胡桃は代行のほうもあるだろうが」
「代行は兄貴が何とかするから、私はこっちに協力しろって」
「……迅さんに仮ができたことになるのか?」
胡桃の兄、迅さんは俺の二つ年上の三年で、代行部部長。
ん? あぁ、迅さんはダブリだ。
「美琴、サイトの料金ちゃんと直したか?」
「はい。えっと、大会時は日計算で部長は二万、副部長は一万五千、二年が一万三千、一年が一万」
「グッジョブ! 美琴は優秀だなぁ」
「黙れシスコン。でもこの新料金、安くない?」
「確かにな。だが、依頼側にしてみれば、計算しやすいだろ?」
「確かにそうですよね。最大で三万五千円ですし」
「なんでー? 最大六万八千じゃないの?」
「大和兄さんの指示で、そのところも変更しました」
今回、大きく変更したのは二つ。
一つは利用料金。完全時給制だったのを、大会と練習試合で区別。大会は日計算だが、練習試合は時計算。
二つ目が人数。それまで制限無しだったのを、最大二人までにした。
ぶっちゃけ、無制限で助っ人すると、迅さんに怒られるんだよなぁ。安いから。
「部長さん、電話っすよ」
「俺はいない。居留守をする」
「うっす。あーもしもし。部長は居留守っす」
基本、俺は電話にでない。
電話の内容は、大半が料金問い合わせだからな。
「部長さーん。代われって怒ってるっす」
「はぁあ? 誰だよ偉そうに」
「副部長っす」
受話器を取り上げ、肺にある酸素すべてを吐き出す。
「ク・ソ・ガ・キィィィィ!!!」
『喧しいっ! クソシスコンっ!』
間違いなく武だな。
「てめぇ、サボって何してんだよ?」
『ハッキングだよ。相棒じゃないと時間かかってな』
「どこにハッキングしてんだよ。ヤバイとこじゃないだろうな」
『生徒会のメール履歴』
「生徒会ぃ? ボラじゃねぇのか」
『いやー、見てたら頻繁にボラ部とメールしててよ』
面白そうな話なので、強制召集しよう。
拒否権? 部長様に逆らう奴は、貧乏神様に祟られれば良い。




