第2配信 同期の出番遅くね?
「にふふ」
「気持ちが悪いですよ〜、桜宮恵那さん」
「え゛」
何が気持ち悪いだ!同期の初配信を思い出してにちゃついてただけだぞ!
しかし、そんなことは言えるはずもなく、
「スタッフさんは本名で呼ぶんですねぇ」
話題を変えることにした。逃げるなって?なに炭○郎みたいなこと言ってんの?これは逃げじゃない。巧みな話術による華麗な嫌な話題からの避けだぞ!
「はぁ、同期の初配信がどんなに良かったとしても、打ち合わせ中にニヤつくのは些かどうかと思いますよ」
「スイマセン」
謝ることしかできねぇ。圧倒的に私が悪いから……。
「まぁ、それた話題を戻すと、次の配信も、あなた一人でやってもらいます」
「ほう?」
「まだ、リスナー達はあなたのことを十分に知れてません。他の同期にも同じことが言えます。そんな中、同期3人でコラボ配信⭐︎なんてしたら、どうなるかわかりますよね?」
「私バカだからよくわかんねぇ」
「前職どうされてたのかが気になりますね」
いや〜、前職なんてキーボードかちゃかちゃするだけの簡単なお仕事だったからなぁ。
「ま、でも要はあれでしょ?リスナーさんにもっと知ってもらわないとコラボ配信おもんなくなるって話でしょ?」
「よかった。伝わってた」
あ、そんなガチな感じで心配してた?
「まぁ、なので次の配信は個人で、何したいですか?」
「ん〜、マカロン返信がしたいですねぇ」
マカロン、それは匿名でメッセージを送れる掲示板だ。酷い内容のものは弾かれ、マカロンのように柔らかい内容であふれている。マカロンって硬くね?んまぁ、ぶっちゃければマ◯ュ◯◯だ。
「あ、それいいですね。もうすでにかなり集まっているのでそれにしましょう」
「え、もうマカロンそんな集まってんの!?」
「そうですね。すでに100通超えてます。でもまぁ、今のあなたの登録者と比較するとかなり少ないですが」
「いやでもすごいですよ!」
「恵那さん。うるさいです。ここは事務所ですが、私にもう少し配慮してください」
「アッスイマセン」
やることは決まったので、
『アラサーVtuber、マカロンを食う』
このタイトルで配信を、
「スタートだ!ヒャッハー」
・入ってるよ
・音入ってるよ
・ミュート忘れって……はえぇよミスるの
・今回タイトル普通だったのに……
・やらかしRTA走者がいると聞いて
・アラサーが叫んでんの見るとおもろいな
・同期で一番じゃん
・てか、同期はマジでまともだったなぁ
・同期の配信に物足りなさを感じたの俺だけ?
・それあれだ、お前煌めき中毒だそれ
・草w
「皆様、聞こえちぇないようですね。良かった。それでは改っましてこんばんひゃ。『ホロ日和』所属、清しょ系アイドルVtuberの煌女鬼エナでしゅ」
やばい………ミュート忘れしてもーた。あとで絶対怒られる………。
ピンロン!
スタッフ様からだぁ……。
『あとで説教です』
うわぁ…。
・草w
・あ、自分が煌めきすぎてコメント見えないとかってあるんですね
・かみかみやん
・焦ってるのがモロに伝わる
・いやもうそれはバッチリ
・聞こえて……
・た
・た
・た
・聞こえたなぁ
・登録者10万おめ〜
・話題変えてくれる優しい人が一名
・おめでとう〜、でも聞こえてた〜
・若干優しさを失った人が一名
・もしかして寝言?起きてから配信しようぜ?
・優しさを母のお腹に置いて来た人が一名
・草
「え〜優しさのないコメントは◯します」
あ、間違えた。
「消シコります」
?なんか違う。
「シコります」
あぁ、
「これだ」
・?
・???
・シコ……?え?
・何がこれ?
・あぁ、これだよ
・う、ふぅ
・んなぁぁぁあぁっぁあ!
・ほんまにシコってる奴おって草
・失礼なコメでシコって楽しいか?俺は楽しい、ビュルルルル!
「え〜っと、茶番はここまでにしておいて、今日はタイトルにある通り、マカロン返信をします」
ざっと今日の流れを説明する。まぁ、いいマカロンは食べて、くそマカロン、通称くそマンコ、あれ?くそマ◯だっけ?……あ、くそマカだ。そう、くそマカは半分に割るっていうのが大まかな流れだ。テンプレ通りだな。
「え〜、じゃあ、まず1件目!」
@同期はもうたべた?@
「はーい、割りますねぇ〜。食べてねぇよカス」
このボタンを押すと、
ビリッ!
実際のマカロンから出てこない音を立てて半分になった。
「はーい次行きましょう」
・流れるように割るやん
・食ってない、だと!?
・っっ!?
・何ほざいてんの。食ったでしょ?正直になれよ
・草
「あ、今日100本ノック行くのでよろしく〜」
@俺、君のこと好きになっちゃったみたい。なぁ、叶えてくれとは言わない。ただ聞いてくれ、俺の願いを。
俺のチン◯を視姦してくれ@
「キモいですねー。はーい、割りますねぇ」
@金◯が痛い@
「知るか」
@胸がデカくて困っちゃうー@
「私小さくないのに貧乳ネタがいっぱいくるんですよね〜」
・スッゲェ
・あれ?こいつホロ日和所属だよね?
・こいつのマカロンつえぇな
・草しか生えんwwww
・酷いw
・金◯痛いは同情するわ
・小さくない?大きくもないだろ
・チン◯視姦癖の異常者はBANしなくてええの?
・アイドルVtuberに来るマカロンじゃねぇよ
「異常者多いですねぇ」
@俺ン家の金◯は煌めくぜ⭐︎@
「え何?君の家だけ一家に一個金◯みたいなのあるの?ちなみに私は一切魅力を感じません」
てか、これで魅力感じることあんの?あるなら多分魅力感じた奴に病院勧めるわ。にしても、やっと半分。きついな。ヤッベェ、リスナーをナメてた……。ってか、金◯ネタ多くね?
「君たち金◯好きすぎません?」
本当に多い。多分100通中40通くらいはあると思う。
「もう……、大人なんだからやめろよ」
・え
・えぇ
・え(涙目)
・男の子なんだから……///ってなるかと思ったら背中から包丁刺された
・ドブカスがぁ(涙)
・刺さった
・心がいてぇ
・泣きそう……
「てか本当にきつい。私、君たちのことナメて……………」
@正直俺らを舐めてたろ?@
「舐めてはねぇだろぉぉおおぉぉ!」
・びっくりしたぁ
・急に大声出してどうしたよ
・いい調子だなって思ってたら大声出されて漏らした
・俺もイった
・汚ねぇ……
・俺の可愛い遺伝子群を汚いとは失礼な!
・そんな変なマカか?
・ヒント:漢字
・あぁ〜w
・草ww
その後、2時間にわたる戦いの末、
「次で最後ぉぉおおぉぉ!」
やっとおしまいだこのヤロー!なんでもかかってこいだぁぁああぁぁ!
@もう片方の金◯どこかわかる?@
大きく息を吸ってー、
「ググれカスゥ!!!」
大きな声でマカロンノックに終止符をうった。
・腹いてぇwwww
・せんきゅー!
・いやぁ、おもろかったぁw
・お疲れ〜www
・いやぁ、良かった
・素晴らしい
やっと終われる………!そうだ、リスナーに仕返しをしてやろう!
「それじゃ、煌めく一等星が夜空を装飾する頃にまたお会いしましょう」
ゆっくりと静かに息を溜め、
「ばい゛ばーい゛!!!」
音割れ音声で別れを告げた。
・んなぁぁぁああっぁぁ
・ミミガー!ミミガァァァー!
・なんか急に静かになったな
・音が鼓膜をゴールしちゃってますよー
・レッドカードだ、このヤロー
・ぁぁぁぁああぁっぁぁぁぁああぁぁ!
・こいつ、やりやがった!
・仕返しのつもりか?効果はバツグンだ!
・シンプルに喉が心配
・それはそう
・でもなんか喉潰しても再生しそう
・こいつ最初から最後までチョコたっぷりだな、おい
・たっぷりっていうか、溢れているっていうか
・トッ◯かな?
そんなこんなで彼女の第二回配信は幕を閉じた。
─────
───
─
「私達の同期、すごくない?」
『すごいっていうか、イカれてる……』
通話で話すまだ、少女とも言える童顔の者達が煌女鬼エナをそう評価する。
「やっぱ、社会の荒波に晒されて生きていた人ってイカれてるね」
『うん。恐怖すら覚えるよ……』
「でもさぁ、この登録者数の差は嫌だよね………」
『こちらは24万人弱、あちらはもう80万近くある……』
「それに、同接だって、こっちは千いくか行かないか程度、あっちは一万をゆうに超えてる」
『怖いもの見たさってあるよねぇ』
「でも、なんかやだよね…」
『金魚の糞って言われても仕方ない状況になってるよねぇ』
二人揃って、『「はぁ」』と、ため息をついた。
「せっかく友達同士でデビューできたのにね」
『仕方ないよ、今は努力あるのみ!』
「頑張るっきゃないってか」
そんなこんなで夜はふけていった。
同期は次回出します………
追記
すいません
あの、ちょっと同期とエナの登録者数をいじりました




