↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
2/7

第1配信 初配信バズってかっこよくね?

「皆様、初めまして。清楚系アイドルVtuberの煌女鬼(きらめき)エナです」

よし!お淑やかな感じでできたぞ!

私が受肉するキャラは清楚系の種族鬼タイプアイドルだ。それなりにキャラに合う言動や声でやらなくてはいけない。

設定盛りすぎ?知りませんね。

「ふふ、どうですか?私のこの姿」

余裕のあるお姉さんっぽさも出しつつ『君ら、こういうのが良いんだろ?こういうのが』みたいな雰囲気も突っ込む。


・意外と普通?

・まだだ!決めるにしては早すぎる!

・気をつけろ!

・上からくるぞ!

・声いいな

・????

・タイトルとのギャップで禿げるって

・俺が禿げた理由これ説

・禿げニキ、現代の科学力はすげぇぜ?まだ生えてくる希望はある

・まだ、希望にしがみついていいのか?

・あぁ、俺と一緒にハゲを脱却しよう!

・おう!

・ハゲが二人っと

・アイドル事務所、だった(過去形)

・ホロ日和、お前のことは忘れないよ

・未だ処理が追いつかねぇ

・タイトルは誤字?

・誤字の範疇超えてるけどな

・なぜあのタイトルで清楚名乗れると思った?

・すげぇ、配信開始もトレンド入りしてる

・そらそうよ

・なぜ採用したぁ!

・つのだ!つのはえてる!(思考放棄)

・清楚って汚くなきゃいけない決まりでもあるの……?

・声と見た目はいい。でもタイトル、オメェは船降りろ

・3人デビューって聞いたがこいつが最初って……?


あ、そういえば私の他にもデビューするライバーがいるらしい。

「ふふ、私、同期とまだ会えていないんですよね」

そう、声は聞いたことはある。でも、マネージャーさんが『実際にご本人にあったら貴方襲いそうなのでダメです』って一向に会わせてくれなかった。襲うってなんだよ。流石に初対面相手に襲わんわ。襲うならもっと仲が深まってから襲うわ。

「でも、声だけは聞けてぇ、すごくいい声でしたねぇ。その場でシコりそうになったくらい」


・へぇ

・ふーん

・こりゃ期待できる

・シコる?

・ん?

・下ネタが聞こえたような

・マネさんさてはしこできだな?

・なんか声が一瞬ネッチョリしたぁ

・キメェ

・アイドルVtuberとは思えんほどコメ欄ボッコボコで草

・同接エグくて草

・なんかすげぇことになってる

・タイトル説明はよ!

・あ、あの、残りのお二人は正常でしょうか


そういや、コメント拾えって言われてたな。なになに〜。お、ええやん。

「残りの二人は正常か、か」

う〜ん。まだ直接会ってないから言えんけど、

「まぁ、正常じゃん?だって、オーディション応募した理由が二人ともしっかりしてたもん」

………?てか何気に私のこと異常扱いしてね?ん〜、まだそんな異常扱いされることしてないけどなぁ。

「私、何かみなさまの気になるようなことしたでしょうか」


・は?

・寝言は寝て言え

・本気?

・マジで言ってるならオーディション応募する前に病院いってこい

・何が原因だと思う?

・タイトル

・タイトル

・タイトル

・タイトルやな

・あのタイトルで異常者扱いされないとでも?

・タイトル

・説明しろよ

・そうだよ、内容によっちゃぁ態度変えるから


………やっぱ気になるか。いや、気にならんほうがきもいわ、これ、うん。

「じゃあそろそろタイトル説明しますかぁ」


・わー

・ドキドキー

・あれ?文字なのに棒読みってわかる…?

・やっとだよ

・全然触れないからなんか事情あんのかと思った

・どんな地雷があんのか気になる

・私、気になります!

・あれか?廊下が長かったからとか?

・どこぞの社長やん


つっても、あのタイトルのまんまなんだよなぁ。まぁ、説明するかぁ。

………炎上したりしないよな?

「───っていうわけなんです」

説明が終わり、ひと段落した。うーん、やはり頭おかしいな、私。なんで今Vtuberやってんやろ。アラサーだよ?

そんなふうに考えていると、


・???

・?

・もうわらうしかねぇよ

・あはは?

・た、たはぁw?

・う、うおw?

・冷笑しようにも意味わからんすぎて冷笑しきれてないのおもろいな

・フッ

・ホロ日和の人事は見る目あるなぁ

・なぜVtuberを選んだ???

・どぅしてぇぇぇえぇぇー


「ふふ、金○ヒュってなるくらいびっくりした?」

あ、やっべ。


・???w

・?w

・せいそ

・流れるようにきた金○

・金○が流れてる!

・まぁ、ヒュッってなってないなった


「まぁ、これが私のVtuberになった理由ですね。まだ、他の同期の方がマシなんで安心してください」

マシっていうか、もはやTHE真面目みたいな人たちだったからなぁ。私浮きすぎて多分太陽に一番近い女になってたもん。


・お前以上がいてたまるか

・これで私以上ですとか言われたら本当にホロ日和の人事の目をピッカピカに磨きにいってたわ

・安心……?

・お主のせいで心休まらん

・同期が心配

・こえぇなぁ


あれ、なんか、同期を心配する声がいっぱいってか、おっぱ○ってか、なんかほぼそれじゃね?

「流石にきれいだなぁ、って思っただけで襲おうなんて微塵も、いや、岩石ぐらいしか思ってませんよ?」


・結構デケェな

・嘘は言わない、いいことだ

・何も良くねぇ

・おまわりさーん


うん、だいぶリスナーさんとも打ち解けてきたんじゃないかな。……多分。

そこで、

ピンロン!

通知がなった。

「ごめ、スタッフさんからだ」

断りを入れ、通知を見ると、

『そろそろ終わりの時間です』

え、30分しか経ってないよ……?

『初配信はこのくらいにして、次回から時間を伸ばしていきましょう』

う〜!まだやってたかったのにー!

……はぁ、まぁ駄々こねててもしゃーない。終わりの挨拶……するかぁ。

「皆様、今宵の星も煌めいていましたか?」


・?

・終わりの挨拶かな?

・急すぎない?

・まだ30分しか経ってねぇよ?

・あれか?デビュー配信だから短めとか?

・ワンチャンそれやな

・煌めきすぎて目ぇ痛い

・お疲れ〜

・おっつー

・金○〜

・シコ女ー

・適応早い奴いるな

・ガコン


「また、煌めく一等星が夜空を装飾する頃にお会いしましょう」

一呼吸おき、

「バイバイ!」

エンディング画面に移り変わった。


・終わった

・終わったなぁ

・終わりの挨拶、詩的で好きやなぁ

・終わっちまったな

・お疲れ〜

・明日もデビュー配信か

・流石にこれ以上は………

・まぁ、期待やなぁ



このようにして、彼女の初配信は幕を閉じたのであった。


「う〜ん!大成功だったんじゃない!?」

一人反省会を開く。

「いや〜、やっぱインパクトって大事だなぁ」

ほぼタイトルのお陰と言ってもいい。そのぐらい効果はあった。………これからもタイトルに下ネタ入れればバズるのか?

「いやいや、私って一応、清楚アイドルVtuberだし?」

誰もいない虚空に向かって言い訳を並べる。つらつらと、言い訳が出てくるあたり、嫌な大人になったなぁと思う。

一生懸命言い訳を並べているうちに、

「……ふふ」

ふと笑いが漏れ出る。

「楽しみだなぁ」

彼女は、これから起きる、知りもしない、知る由すらない出来事に想いを馳せる。

───

──

─

『ホロ日和』事務所にて。

「ヤッベェ奴入れちゃいましたねぇ」

「あそこまで初めてではっちゃけるとは思わんだろ」

「イカれてるなぁ」

「あいつ、本当にヤベェよ」

『ホロ日和』所属のライバースタッフが口々に煌女鬼エナのことをやばいと言う。

しかし、

「でも、新しい風っていいよね」

「喉の渇きがおさまるかんじがするよね」

「いつから勘違いしていた?ここがアイドルVtuber事務所だと」

「あれもまた、『ホロ日和』ですからねぇ」

完全に、スタッフ一同は歓迎していた。

だって、彼らの好物は、

「「「「頭のおかしい女性ってシコいよね」」」」

そんなこんなで、事務所とも上手くやっていけそうな煌女鬼エナであった。

前回と結構間が空いてすんません………

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。