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お前の全てを奪ってやったぜ。と言われたがほとんど無傷な俺はどうすればいいの?悲しむマネをすれば満足してくれるのか?  作者: 月鈴
第七章 幸せの形・不幸の形

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ギャンブルはほどほどに……

 全員で遊園地を楽しんだ次の日は月都市ムーンの地下を訪れている。

 そう、地下都市になっていて世界最大のカジノに来ていた。 


 首都ソラリスより届く無限の魔力により地下でも永遠と輝く街灯の数々に空調設備や換気設備など人の生きていく環境を可能にした。

 一日中、明るいので『不夜城(ふやじょう)』と言われている。


 当然カジノだけでなく歓楽街等もこの地下都市だけに許されている。

 いわゆる『夜のお店』だね。アチラコチラから綺麗なお姉さん達が手招きしていて、男性が誘われるようにお店の中に消えていく。

 この『夜のお店』をやるのにあたり男性と女性で一時期険悪になった。


 歓楽街が必要と言う男性、歓楽街は必要ないと言う女性。どちらも譲らず、泥沼の対決になりかけたが……その議論は一人の女性により完結した。

 元々、貧民であった女性で武道も勉強も首都ソラリスに来る時にやったが……生きる術を学んでもやりたい事はこういうお店だったらしい。

 そして、アンケートを取ると一定数こういう女性がいたので月都市限定で許可を出す事で落ち着いた。


 そこからは欲望が集まるこの都市の警備を厳重にするのと、死角を無くす事にも努力した。

 地下に作ることにより出入り口の検問や犯罪者が出た時の隔離まで可能にした。


 そして、現在は歓楽街は……興味はあるけど女性陣にイヤな目で見られた。

 やっぱり女性陣には理解出来ないんだろう。俺も婚約者がいるからな。興味はあるけど……


 そんな理由で俺と婚約者達、勇者パーティー全員がカジノに来ていた。

 ここはカジノタワー『ジャックポット』、カジノでも色々なランクがありこのカジノタワー『ジャックポット』は最高ランク。

 しかも、カジノタワー『ジャックポット』には闘技場も併設されていて賭け試合等も行われる。


 そして、今回はこのカジノの宣伝も兼ねているので魔導ライセンスを持っている招待客は無料でコイン百枚で遊べるようにした。

 それ以上、遊びたい時は自己責任の有料でお願いしま〜す。


 みんながそれぞれ散らばってやりたいゲームで遊んでいる。

 色々と再現をしてみた。カードを使ったポーカー、ブラックジャック、バカラ等。

 ルーレット、スロット、パチンコ等


 俺は闘技場に来ている。闘技場といってもいくつもあり人とゴーレムの戦いを賭ける闘技場。

 競馬を模したバトルホースの競争を賭けた闘技場。


 俺もバトルホースのオーナーになっているから、その応援に来てみた。まさに競馬……よりも迫力がある。

 バトルホースだから身体が強く少しの接触なんかものともしない。

 普段、バトルホースは木星都市ジュピターで飼育されている。


 俺にもよくは分からないけどシャルロットが血統がとか色々やってるみたい。俺もお任せにしているからね。

 ちなみに俺のバトルホースの名前は『黒曜(こくよう)』。

 黒い毛並みが俺の黒髪と合うんだって……

『黒曜』は速かった。一番人気だっただけあり圧勝していた。さすが、シャルロットが色々な手をかけて調教したバトルホースだね。


『黒曜』が勝った後に俺も撫でてやると嬉しそうに顔をこすり付けてきた。カワイイな……その向こう側で貴族の子息? が膝をついて「くっ」とか言っていた。


「坊ちゃま……」


 付き添いの執事服のおじいさんが慰めていた。

 あー、負けたんだな……あの落ち込み方は結構持ってかれたな。

 すぐに立ち上がり換金所にダッシュして行く姿を見た俺は彼が勝てる未来は想像出来なかった。南〜無〜。


 戦う方の闘技場に行ってみる。

 参加型の闘技大会で人対ゴーレムの勝敗を賭けている。

 ゴーレムにも色々な種類がいて、その種類によって強さが違う。ゴーレム毎にダメージ計算されて蓄積ダメージが一定値を超えると勝利になる。

 人の方は降参か戦闘続行不可能でゴーレムの勝利になる。


 そして、無謀にも今の闘技場で一番強い『ハイミスリル』に勇ましく突っ込んで行く先程の貴族の子息……

 イヤイヤ、無理だろう。

 最初に勇者パーティーが全滅仕掛けた『オルトロス』が二十匹で戦っても勝てないのに……

『ペチャ』ってイヤな音がして闘技場の真ん中で潰れてるな。


「坊ちゃま……」


 執事さんも止めてやれよ。

 無謀な事をさせて、日頃の恨みを晴らしてる?


 次に来たのはカード類だね。

 やっぱり探しちゃうよね……いた。

 チップの山に囲まれた貴族の子息さんが。

 しばらくすると山がキレイに無くなっていた。

 あっ、指輪を外して執事さんが換金所に走って行く。


「まだ、ヤル気かよ……」


 次に来たのはルーレット。

 そして、探すと……やっぱりいた!

 またまたチップの山。

 それもしばらくすると無くなって、貴族の子息さんは身に付けていた宝飾類の全てを執事さんに渡す。

 執事さんは先ほどよりも速く換金所に走って行く。


 最後に来たのはスロット。

 そして探すのは貴族の子息さん……あっ。


『パンツ一枚』になっていた。

 執事さんが隣で「坊ちゃま、おいたわしや」とか言ってるし……わざとやってないかな?

 でもある意味、彼が一番楽しんでいるのかな……


 それにしても俺よりも先回りして負けてるとか……ある意味すげー!

 でもね。何事もホドホドにしないとね……全裸で帰るのかな? 月都市は警備が厳しいのに……

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