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お前の全てを奪ってやったぜ。と言われたがほとんど無傷な俺はどうすればいいの?悲しむマネをすれば満足してくれるのか?  作者: 月鈴
第七章 幸せの形・不幸の形

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ルナティックパークでハーレム Ⅲ

 シャルロットと一緒に乗ったメリーゴーランド『異世界の車窓より』を楽しんだ? 俺は今度はミリアンと

 お化け屋敷『アンデットバスター』に行く。


 相変わらず眠そうなミリアンだけど何処かウキウキした感じに見えた。楽しんでくれれば良いんだけどね。


 お化け屋敷『アンデットバスター』はアクションシューティングゲーム型のお化け屋敷。

 迫りくるアンデットを倒しながら謎を解きながら出口に向かう……バイオなシューティングのリアル版だね。

 お化け屋敷と言っても室内だけでなく舞台は選べる。

 そして敵のお化けもカスタマイズが出来る。


『古戦場』『地下墓場』『古城』『洞窟』など……

 そしてミリアンは率先して選んだのは『平野&森林』

 敵のお化けは『盗賊アンデット』


 そうか、ミリアンはまだあの事件を。(エピソード三十六参照)

 嬉しそうに銃型魔道具で無双する紫髪の女性。

 まだ幼かった彼女を拉致監禁した卑劣な盗賊に彼女の母親と姉を殺された過去がある。

 だから無意識だろうけど盗賊を殺す事で敵討ちをしている気分何だろうか……


「……ママ、お姉ちゃん……」さっきまで楽しそうに無双していたミリアンが突然、泣き出しそのままうずくまる……

 やはり思い出していたのかもな。

 今度は俺がミリアンを守りながらの無双状態に。

 出てくる盗賊アンデットにヘッドショットをかまして次々と倒していく。


「……いや、こないでぇ〜!」


 ミリアンに襲いかかろうとしていた盗賊アンデット化守ろうとしてダメージを受けてしまうが……


「イヤ〜、ユリウスまで私を置いてかないで……」


 足にしがみつくミリアン。ちょ、変な所を触ってますよ。泣いているミリアンに注意できる理由もなく握られたまま……息子が人質に……


「私を一人にしないでよ……イヤだよ〜」


「あ〜、ミリアン。落ち着いて、深呼吸して。俺はここに、いるだろう。(息子よ、待っててくれよ)」


「本当に? ママやお姉ちゃんみたいに居なくならない?」


「ああ、モチロンさ。だから離してくれ(息子よ、後少しの辛抱だぞ)」


「分かった。約束だからね……」


「あ〜。お帰り息子よ。少し大きくなったかな? 男子、三日会わざれば刮目して見よ! だな」


「……ユリウスがズボンと話しをしてる。変なの……」


 こうしてトラウマを呼び起こしてしまったアトラクションも終わり、息子も成長して帰ってきた……のか?

 先程まで泣いていたミリアンは一応は満足したのかベンチに座って眠くなったのか船を漕ぎ出す。

 その顔は清々しい感じだ。多分、母親と姉に夢の中で会っているのだろうな。



 次はエリザベス王女様との迷路『そこ押すなよ! そこ踏むなよ!』だけど……言われたらやっちゃうよね。それを楽しみつつ出口を目指すアトラクション。服とかは汚れてしまうけど、最後に魔法でキレイにしてくれるサービスつき。

 そこをズンズンと我がもの顔で先頭を歩いて行く王女様は……


「ちょと、ユリウス。これ押してもいい? あそこ色が違う床だわ、踏んでもいい?」


 誰か止めてくれよ。迷路『そこ押すなよ! そこ踏むなよ!』なんだよ。やるな、押すなと言われるとやりたくなるのは分かるけど……王女様には一番相性が良くないアトラクションを選ぶところがまたね……


 押すな! で押した壁からペイント玉。

 踏むな! で踏んだ床は抜けて落とし穴。

 迷路の中のトラップを全て制覇する気かな? 

 あの、誰も踏まないだろうと作っていた時に話題になっていた罠に引っかかる王女様。もはや、お笑い芸人の域を越えてますよ。


「こんな楽しい都市がタイタニア王国にも有ったら通ってしまうわね。こういうの作らせたらアナタ以上の人はいないわね」


 少し浮かない顔をして歩いて……あっ、注意する前に落とし穴に落ちたな。


「どうしたら発展できるのかを考えてるのだけど……」


 落とし穴から這い出て普通に話し始めたな。突っ込まない方が良さそう。


「戦争なんかより経済活動を……」


 壁に手をついた所にボタンがあって押してしまう。

 壁から水鉄砲で撃たれてずぶ濡れになってしまう。


「だけど、それには貴族と民が一緒になって……」


 スゴイな全く動じない。様々なトラップからの仕掛けに動じなく……ずっと考えてるな。


「王女様、今はアトラクションを楽しんだ方が良い考えが出るかもしれませんよ」


 格好だけ見るとこれ以上ないくらい楽しんでるけどね。

 ペイント玉や水鉄砲や落とし穴にハマって汚れている。

 本人は真剣だからなんも言えねー。

 あっ、そっちは出口じゃ……

 かなりの時間、迷路をグルグルと周りやっとの思いで出口に着いたがその時の王女様は年相応の少女に戻っていた。


「フフフッ、こういうのも悪くないわね。久しぶりに楽しいと思えたわ。ありがとうユリウス」


 ニカッっと笑う王女様は今この時を楽しもうと思う。

 今後の王国の未来から目を逸らすように……


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