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お前の全てを奪ってやったぜ。と言われたがほとんど無傷な俺はどうすればいいの?悲しむマネをすれば満足してくれるのか?  作者: 月鈴
第七章 幸せの形・不幸の形

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海水浴

 勇者パーティーが首都ソラリスに着いたと連絡が来た。リゾートホテルの『ロイヤルスウィート』に泊まって貰った。

 フローラ姫を始めとした俺の婚約者達も、今日は合流しているはず。

 俺は急いでリゾートホテルに併設されたプライベートビーチに行く。


 そこには華やかな水着を来た美少女と美女の群れがいた。

 ああ、最高の眺めに俺の時間は完全に止まってしまった。それほどの絶景に涙が流れてしまった。


 翠色の髪を一つにまとめて……そのうなじがまた色っぽい。

 緑色のスカート水着からのぞく太ももは水を弾きシミ一つ無い美しい白い手足。

 笑顔でこちらに気づき手を振る、正妻になる女性。

 フローラ姫だ。その可憐な妖精も、ダイナミックな身体付きでギャップがものすごい。


 その隣にいるのが銀髪の狼獣人。サラサラヘアーをストレートにして、白い水着からのぞく肌も美しい。

 鍛え抜かれた肉体に女性特有の柔らかさがプラスされている。その豊かに育った果実も見事。


 さらに奥には似ている姉妹がいる。

 婚約者のネメシアと元婚約者のアルメリアだ。

 姉妹だから似ているのは分かる。

 二人共、ピンク色の髪をお団子にまとめている。

 赤いビキニからはむっちりとした身体つきで、お互いに笑顔で水際で遊んでいるが……動くたびにこぼれ落ちてしまうのではとハラハラしてしまう。


 紫色の髪を下ろしてパラソル付きのベンチで寝ている、青い水着を着たミリアン。寝ているので……巨大な山が上下している。その標高が波の満ち引きに合わせて動き回り、思わず目で追ってしまう。


 金髪を二つに縛り黒いビキニに身を包んだオトナの色気たっぷりのシャルロット。普段はスーツ姿だがその解放された水着姿はエレガントの一言。

 そのスタイルの良さが、女性としてのポテンシャルの高さを表している。


 いや〜、今この空間は神々しい。まさに楽園。

 俺には見える。周囲に花が咲き水際で戯れる妖精達。

 しかしその凄まじいまでのプロポーションが俺の男としての本能を刺激してくる。

 そこには汚してはいけない気持ちと、汚してしまいたい気持ちのせめぎ合いで……


 様々な職業を鍛えてきた俺だからこそガマン出来てる。だがギリギリの線で耐えているに過ぎない。

 もう少し防御力の強い職業を極めておけば良かったのか? 

 それとも魔法防御力の方かな?


「いや! 両方必要だな。帰ったら早速……」


「ちょっと、ユリウス? その妄想の中に(わたくし)が入ってないですわ。失礼ね……」


 あ〜、今振り返ったが……やり直しだな。


 金髪をドリル巻きにして黄色のワンピース水着が幼児体型をより一層感じさせ、前世のスクール水着を思い出させる。エロスより背徳感の方が強い。

『すと〜ん』よりは、なだらかな曲線寄りの体型でほんの少しは成長を感じられた……かな。

 それよりも、水着にひらがなで『えりざべす』ってマジックで書いて欲しいな。


「また、失礼な事を考えてないかしら?」


 鋭い。けどしょうがないよね。

 そんな事を考えていたら。俺の両腕が突如、『ムニュ』と柔らかく温かいモノに包まれた。


「ユリウス様一緒に遊びませんか?」「ご主人様も泳ぎましょう」「シアとも遊んで下さいませ」「会長……(相変わらずカッコいい)」


 婚約者達が俺を囲む……ああ、なんて素晴らしい日だ。これほどの絶景は前世を合わせてもないな。

 集まってくれたのは美少女、美女が満面の笑みで俺を迎えてくれている。

 婚約者、全員が俺を必要としてくれている。

 その気持ちが痛い程よく分かる、これは男としてやらねば……


「フローラ、今日も美しいね。ステキ水着がキミの良さを引き立て木の妖精どころか水まで従えてしまったようだ。もう、女神という事でいいんじゃないか。このまま、閉じ込めて俺以外の目に入らないようにしたい」


「ユキミの銀髪に白い水着は美しいな。キミの純真無垢な心のように見えてしまうな。思わず俺の色で汚してしまいたいくらいだ。ユキミならどんな色にもなってくれそうだな」


「シアにはお礼とお詫びを言いたい。ありがとう。そしてごめん。俺の好みに合わせてくれているのは分かる。さすがは幼馴染だな……だが、好み過ぎてあまり見ていると制御が効かなくなる、それほど魅力的だ」


「シャルロットは普段のスーツ姿も綺麗だが、水着姿は気品と雄大さが合わさってもはや芸術の域になっている。その素晴らしいプロポーションを記憶に留める方法を俺は考えている」


 婚約者として当然、全員を褒める。

 そして一人一人、抱きしめて耳元でささやき……最後は額にキスをする。

 そうすると……婚約者達は腰が砕けたように座り込む。

 顔を覗くと、耳まで真っ赤になり瞳には涙。呼吸は浅くなり熱い吐息を漏らす……


「アンタね〜! 私達がいるのにイチャイチャしないでくれないかしら……私達が婚約していた時には、そんな事を言ってくれなかったくせに……」


 最後の方が声が小さくて聞こえない。

 アルメリアとミリアンもエリザベスの言動に頷く。


「ん? 何か言った? あー、お前達も良く似合ってると思うぞ」


「ハイハイ、ついでみたいね。でもどうするのよ〜、この子達はいつ治るのかしら?」


 全員が立ち上がるのに三十分かかりましたとさ……


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