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お前の全てを奪ってやったぜ。と言われたがほとんど無傷な俺はどうすればいいの?悲しむマネをすれば満足してくれるのか?  作者: 月鈴
第六章 魔の森開拓

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湧いて出てくる小悪党達Ⅳ

 ヒゲ面マスターにギルド章を叩きつけて冒険者ギルドから出てくるとユキミ達以外に追いかけてくる者達がいたクリスティさんに助けた子供達だ。

 この街のヨツバ総合商会支店長のドーラには今後の対応を伝えてあり、ヨツバ総合商会支店に帰っていった。


「皆さん、マスターがすいませんでした……冒険者ギルド本部には先程、真実を報告しましたのでマスターも終わりかと。これで冒険者の方が安心して貰えたらと……皆さんには申しわけありませんでしたがギルドが変わるキッカケになればいいなと思います。本当にありがとうございます」


 本当にいい顔でお辞儀をするクリスティさん。

 良かった。やっぱり受付嬢さんは美人さんが多いね……笑顔がカワイイ。

 と、思っていたら俺の隣から黒いモヤモヤが辺りに……ジト目で見てくるサミーとエリア。

 ユキミに至っては涼しい顔をしている。


「兄ちゃん、俺はダニエルでこっちのがジュディアっつうんだけど俺達に冒険者を教えてくれ!! 頼むよ〜。チビ達にメシを腹いっぱい食べさせてやりてーんだよ」


「お兄さん、お姉さん達。お願いします。私達頑張りますので……私達に冒険者のやり方教えて下さい」


 ん〜、いいね〜。さっきの金髪サラサラ君とか筋肉ムキムキオッサンに比べて前向きな姿勢が好感が持てるね……二人の頭を撫でてあげてから、


「いいよ〜。本物の冒険者を見せてあげるよ」


 二人はお互いを見てからキラキラした顔をして「サンキュー、兄ちゃん」「ありがとう、お兄さん」っとお礼を言ってくれた。

 クリスティさんも二人が心配だったのだろう……ニコニコとしていた。

 そして、次の日に冒険者になりたい二人とは街の入り口で落ち合う事を約束して、三人と別れた。


 翌日の約束もあるのでユリウス達は宿を取るために、様々な宿屋を訪れるが門前払いにあう……

 それだけではなく市場や店舗など全ての商品が、この街では買うことが出来なくなっていたよ。

 まぁ、構わないんだけどね、この街はヨツバ総合商会があるんだよ。


 原因を調べるとこの街の冒険者ギルドと商業ギルドが結託していた。不正仲間だね。

 ユリウス達に仕返しをしたいヒゲ面マスターが商業ギルドだけでなく生産ギルドまで今回の件に巻き込んでユリウス達の排除に動いていた……

 それだけでなく貴族の領主までも参加していう事を聞かないユリウスやヨツバ総合商会を街から追い出す計画をしていた……


「う〜ん。 領主までも集まって悪巧みなんだ……どうするかな? そうだ。この街の隣に街を作っちゃおう!!!!」


 その場にいた全員が『はぁ!?』となっていたがユキミだけは『さすがご主人様です』と腕を組んで納得していた。

 そうなったユリウスを止める者はいなく街の外に、街があるという不思議な状況になった。

 これがキッカケでタイタニア王国などの大都市での城壁外に街ができるようになる……


 街とは城壁に囲まれた敵の侵入を阻む、その対価が税金になる。領主は住民を守らなければならない。

 そこへ城壁外に自分の街を作るとどうなる? 領主は税金を受け取る事が出来なくなる。

 まあ、守る必要も無くなるが……


 そして、世界経済の勝者とも言われるヨツバ総合商会がソックリ城壁外に移転してしまった。

 当然、城壁外なので領主に税金が入る事はなく、税収が激減していく……


 商業ギルドでもお客さんが城壁外街に移動してしまい商業ギルド所属の商人が立ち尽くす。

 ヨツバ総合商会では税金がかからない城壁外だからその分価格を落として販売できる。

 さらに価格競争でもヨツバ総合商会に敵わずお客さん流出に歯止めがかけれなくなった。

 街の商品は売れ残りあるいは廃棄になっていく。


 冒険者ギルドでもヨツバ総合商会で買い取りを行う事になったので冒険者ギルドにも魔物素材は入って来ない……

 冒険者もあまり寄り付かなくなり依頼が達成出来ないモノが増えて信用を失っていく。


 魔物素材がないから生産ギルドでは物が作れなくなり、職人達の不満が溜まっていく……

 生産ギルドが物を作れないから商業ギルドでは物が仕入れされなくなるという悪循環になっていった……


 街の人も領主やギルドに対して不信感が広がっていてる。

 領主やギルド側もヨツバ総合商会との和解を申し出るが結局は進展がない。

 当たり前だ。領主側は城壁外に出来た街ごと寄越せと要求していた。

 数ヶ月に渡り進展ないまま領主は王宮から、領主として不適と連絡がくる。

 騎士達に連行されて行く時に騎士のリーダーにこっそりとお手紙を渡した。

 ラブレターじゃないよ……不正の証拠ね。

 騎士さんもそれをみてニコニコしながら帰っていった。


 ギルドも状況が変わらないことにギルド長は立場が無くなってきて、追い込まれて今謝りに来ている……


「すまなかった。ワシが悪かった。お互いに矛を収めてやり直そう。なんならロザリー(ムンムン受付嬢)を好きにしてくれ!! アイツはワシの女だから……」


 はぁ!? なにこれ。謝ってるのか?

 自分の保身で彼女? を身代わりにするなよ……

 やっぱりギルドは腐ってるな。

 昨日もギルドのお偉いさんが来ていたけど、全部話してる事は責任転嫁と責任逃れ。

 たいして仕事してないのに贅沢してるだろう体型に身に付けている装飾品。

 ギルド員からピンハネしてるのが丸わかりだよ。


 これからは主要都市にはこの城壁外に街を作るのを広めてギルドをゆくゆくは潰そう!!

 タイタニア王国と組んでサウス領とヨツバ総合商会を取り込もうと画策してるみたいだしね。

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