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第四十一話 エレナの過去 ☆エレナ視点

 今世の私の名前はエレナ・ラミレスと言って伯爵令嬢だ。前世では30歳という若さで過労死して死んだ。会社の残業で疲れが溜まったみたいで有給を使ってでも一回ぐらい休めば死ななかっただろうか。だが過ぎたことは変えられない。今を私は生きる。

 そして私が今世で二十歳になった頃、階段から落ちて前世の記憶を思い出した。そこから今生きている世界は乙女ゲームの《私の波乱の恋の行方は…》シリーズの世界らしい。私はその乙女ゲームの主人公として今世では命を授かった。

 だがーーその乙女ゲームの世界と違うところが多すぎる。特に悪役令嬢のアメリアのことだ。アメリアは裏ボスが出て来たら死ぬことになっている。だが私は攻略者全員をまだ攻略出来ていないため、裏ボスは現れないはずだった。しかしアメリアは私が攻略者全員を攻略している事を前提にして裏ボスに近付いていた。

 本来、この二人は関わりがないはず。だがなぜ婚約者になっているのだろうか。これだけは考えても分からない。


 それにしてもアメリアはゲームと全く違う行動をしているから見ていて、とても面白い。この世界はゲームだ。だから登場人物は皆、ゲームの通りに行動をする。言わば、操り人形みたいだった。レオナルドもだ。私が微笑むとゲーム通りに同じ表情筋を動かして私に対して微笑みを返してくれる。それがつまらなすぎる。

 前世の記憶が蘇る前の私はアメリアの事を〝面白い玩具〟と言っていたがまさにそうだ。私の退屈しのぎをしてくれる優秀な玩具で次に何をやるかとても気になる。


前世の記憶が蘇る前のエレナはある事をきっかけにアメリアに執着心を持ち始めた。それは初恋を奪われたからではない。それよりも、もっと前ーー。


 今のアメリアはこれまで私から精霊をとったり、聖剣をとったり…色々とゲームでは無かった展開を作り出してくれている。

 だがいつも面白かったわけではない。私がレオナルドを攻略する前は彼女もゲーム通りでとてもつまらなかった。だがゲーム通りに、と言うのは間違いかもしれない。だってゲーム通りにするとアメリアは私に犯罪行為スレスレの事を幾度かする。

 しかし現実では何もしてこなかった。今世のアメリアはゲームより大人しい人物でそこがまたつまらなかった原因だろう。だがゲームでは無かったアメリアが国外追放された後の事はとても興味が湧いた。騎士団になったり裏ボスと婚約するなど…私が思いつきもしなかった出来事を次々としていく。


 だから私は今世では前世よりも、もっと楽しく人生を謳歌しようと思う。アメリアさえいてくれれば前世よりも楽しめそうだ。


 それにアメリアに対して疑問に思うことがある。なぜ吸血鬼の存在を知っていたのだろうか。もしかしてーー。いや、これ以上は考えるのはやめよう。まだ確信を持ててない。仮にそうだとしたら、もっと楽しめそうだ。なら確かめるしかない。


 アメリアが〝前世の記憶持ちかどうかを〟

Part1終わりました!ここまで読んで下さった読者の皆様、ありがとうございます!

引き続きPart2も頑張りたいと思います!宜しくお願い致します。

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