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第四十話 転移先 ☆エレナ視点

今回はエレナ視点となっております。

 私はエレナ・ラミレス。従姉妹のアメリアに剣を奪われて、目を開けたら〝豚小屋〟にいた。


「ぶ、ぶひぃー!!」


「くっ、臭い!!」


 私は豚に囲まれるように横になっており隣には豚の糞が沢山あった。


「どきなさい!私は将来、この国の王妃になるのよ!貴方達、分かってるの!?」


 エレナはこう言ったが豚には言葉が分からない。


「ぶひぃー!」


 豚はエレナの傲慢な態度が気に食わなかったのかエレナに襲いかかってきた。


「ぎ、ぎゃぁぁぁー!!!」


 豚に色んなところを攻撃されてヘトヘトになったら今度はジャンルにいた。


「ここは…?さっきの豚は?」


 エレナは周りを見回すと今度は大量の虫がいた。虫の中にはムカデ、トカゲ、蛾、蝶、サソリなどがいた。それにエレナが一番嫌いな虫もいた。


「あ、あぁぁっ……ご、ゴキブリだぁぁぁぁ!!!」


 ゴキブリを見たら咄嗟に走り出した。


「もう、なんなのよぉぉー!!」


 そしたら今度は海に転移されてサメに食われそうになった。そして次は洞窟に転移されてコウモリに攻撃されたり…とかれこれ30分も転移を繰り返した。


「もう帰らせてよー!!」


 エレナは泣き出した。


 そして次は〝王妃様とレオナルドがいる部屋〟に転移された。


「……っ!?え、エレナ!?どうした!その格好は!!」


「れ、レオナルド……?」


 今のエレナの格好はあまりにも酷い。服には所々、破けており濡れていて泥や土がついて今までのエレナからは想像が出来ない醜い姿だった。


「エレナ……なぜ泣いている?」


 エレナはこんな惨めな姿を見られてとても恥ずかしくなった。ここにいるのが耐えられなくなったのか部屋を飛び出していった。


(もう、何なのよ、何なのよ!私ばっかり惨めな思いをして!それに魔法を試したけど使えなくなっていたし!精霊もいなくなるし!最悪の日だわ!私の玩具ーー私のアメリアをよくも吸血鬼の分際で奪いやがって!!)


 エレナは怒って周りが見えなかったのか使用人に当たりながらそのまま進んだ。

 エレナの部屋は下の階だから階段を降りようとした時、足を滑らしてしまい転んでしまった。


(……あ、頭が痛い。それに何だろうか。この記憶は…?乙女…ゲーム?)


 それからエレナは一週間ほど熱を出して寝込んだそうだ。






_______________





「いやー、あの女、今頃どうなってますかねー。」


「ヴィヴィ、エレナは結局どこに?」


「寄り道はしましたけど最後は王妃様と皇太子様がいる部屋に飛ばしましたから大丈夫ですよ♪」


 あれからヴィヴィはなぜかご機嫌だ。それに寄り道って何のことだろうか。

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