第三十四話 契約
ヴィヴィを使い魔にする契約が始まった。主にイザベラが事を進めており、まさにプロの手つきだった。一体、どれくらいすればイザベラみたいになるのだろうか…。
契約書には主がノアと記入されていた。その下を見るとノアの魔法も護身用に与えると書かれていた。魔法の中には転移魔法も書かれていて他にはちょっとした風魔法や防御強化魔法があった。
イザベラが魔法陣を書いたら真ん中にヴィヴィを配置してイザベラに指示された言葉を唱えた。
「ボクは使い魔として主、ノア様の命令に従いアメリア様を守る事を誓います」
そう言うとヴィヴィの周りに光が包み込むように囲んでいった。ヴィヴィに触れた光は徐々に光を失っていった。
この光の意味をイザベラに聞くと契約を破ったら即死出来るように体に取り付くらしい。「残酷過ぎませんか?」とイザベラに言うと「それが使い魔と言うものだ」と答えられ私は黙ることしか出来なくなった。
契約が終わり、私はヴィヴィに駆けつけた。
「ヴィヴィちゃん、具合が悪いとか無い?」
「ボクのことは呼び捨てで構いませんでごじゃいまする」
ごじゃいまする?
「え、えっと……その話し方は…?」
「この話し方でじゃいますか?使い魔になるならこうしなければいけないとごじゃいまして…」
「ふ、普通に話してくださらない…?」
ヴィヴィは「分かりました」と言って頭を縦に振った。あと私は敬語をいくつか教えておいた。流石にごじゃいまするは駄目だと思ったからだ。
その後、イザベラが魔法を使ってノアの屋敷に連れていってくれた。ノアも出来るみたいで「来る時に使えば良かったのでは?」と言ったら「アメリアと過ごす時間を増やしたいからしなかった」と言われ少し私は顔を赤らめてしまった。
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ーーその頃のエレナ
「はぁ。城が燃えて平民のところにいかないといけないなんて…。でも魔物を呼び出したお陰で得られたものは大きいわ」
そう言って服のポケットから一枚の紙を取り出した。そこには吸血鬼が映っていた。
「ねぇ、この男…調べてくれない?」
エレナが探偵らしき人物に紙を渡した。
「畏まりました」
その後、探偵らしき人物はエレナの部屋から出ていった。
「そう言えば…情報収集した時に集まった情報の男と似ているわね…。もしかして吸血鬼がアメリアの婚約者?」
エレナはメモ帳を開けてじっくりと見た。そこには〝黒い髪〟〝赤い目〟と書かれており、紙に映っていた人物にとても似ていた。




