第十九話 実家
色々と不手際があったので番外編は第二章が終わるまで一時的に消させて頂きます…!本当に申し訳ございません。第二章は来週中に終わらそうかと思っておりますのでそれまでお待ち下さい。
婚約破棄後の話や吸血鬼との話をいくつか追加しております。(合計4話)まだ読んでない方は是非読んでみて下さい。今日からはしっかり本編を書かせて頂きます!
第一騎士団、第二騎士団、第三騎士団は挨拶のため国王陛下がいる部屋へ行った。城の間取りは私がネルソン王国に住んでいた時と変わっておらず懐かしいと感じてしまった。
移動の途中にレオナルドがいたが私に気付かなかったみたいだ。でもそれは仕方がないかもしれない。あの頃は髪伸ばしていたし、それに五年も経てば忘れてしまうだろう。
まさか私が騎士団に入ってこの国に戻るとはお互い思ってみなかっただろうし。
それから私達は国王陛下の部屋に着き、挨拶をした。代表としてアダムが挨拶をし、他は膝をついて頭を下げた。
私を国外追放させた原因は国王陛下にもあるから、頭を下げることに少し気が引けたが仕事なので仕方がない。精一杯、頭を下げさせて貰うことにした。今出来ることはそれだけだから。
挨拶も終わって部屋から出ていった。するとエレナが反対側から歩いて来た。
「わざわざ遠くからお越し頂き誠にありがとうございます。」
そう言い一礼をした。あの頃はまともに礼も出来なかったエレナだったが流石に出来るようになっていた。だが礼の仕方はまだ詰めが甘い。
「…あら…懐かしい人もいらっしゃいますわね」
私の事だ。エレナはこちらに冷たい目線を送ってきた。私は負けじと睨み返した。するとエレナはフフと笑って何処かへ行ってしまった。
「さっきのがアメリアが言っていた従姉妹のエレナか?」
アダムが小さい声で私の耳に言ってきた。私は頭を縦に振った。
「そうか」
そう言うと会話が終わった。
私は少し気になる事がある。エレナが別れ際に笑った事だ。エレナは何か企んでいる時に静かに笑う。これは何か仕掛けてくるのは何となく分かった。
なら私は仕掛けられる前に先手を打つ。それと貴方に次会うときは覚悟しておいてね。今度こそ私は逃げずに貴方に堂々と立ち向かう。そして勝つわ。
私達は日が暮れそうだった事に気付き、各自泊まる宿に行くことにした。なので私はマルティネス家へ向かう事にした。するとガブリエルが着いてきた。
「ガブリエル、貴方は城に泊まらないの?」
「実は昨日、マルティネス家の当主に泊まることを承諾して貰っちゃった」
お父様ーー!!何てことを!!お母様が怒ると思うのに。だけどお父様はお母様をいじるのも好きだったはず…もしや怒らせるため?お父様も何を考えているのやら……。
それから私とガブリエルはマルティネス家へ向かう為、馬車に乗った。馬車に乗ったのは少し城から距離があったからだ。
馬車から顔を出して国を見渡していた。こうしてみると私がいた国より人が多いいのね。それにーー
「懐かしいわ」
五年ぶりに見る景色。それはどこか私の心を暖かくしてくれる。
「アメリアちゃん、ちょっと良いかな」
「何?」
「エレナって子は何か仕掛けてくると思うかい?」
「ええ。帰り際にエレナは笑ったでしょ?あれはエレナが何かを仕掛けるサイン。だから何かしらして来ると思うわ」
「そんなサインがあるんだね。それを知っているのはやっぱり従姉妹だから?」
「何回もエレナにされたからね…いつの間にか分かってしまったわ」
「そう」
それからは雑談をしながら過ごしていた。時間が1時間ぐらい経ったら私の家が見えてきた。元私の家だけど。
何も変わっていない屋敷。唯一変わっているとしたら庭の気が何本か増えたことぐらいかしら。だけど根本的なことは何一つ変わっていない。その事に泣きそうになった。
家の前には懐かしい人がいる。私はその人と一緒にいるために馬車から降りて走って近づいていった。
「ソフィア!オスカー!リアム!」
私の右腕の三人だ。この三人がいたお陰で私は他国に行ってもやっていける。この三人には感謝してもしきれない。仕事の右腕であり友達であり恩人だ。
「アメリア様、おかえりなさい!会えて嬉しいですわ」
そう言うとソフィアは私に抱き着いてきた。これも懐かしい。ソフィアから漂うラベンダーの匂い。落ち着く。
「アメリア、へばってないか」
「オスカー、貴方は相変わらずね。へばってないわ。逆にピンピンしているわよ」
「アメリア、大丈夫ですか?部屋に行って休んで下さいね」
「リアム、ありがとう」
私は三人と話し始めた。私のこの五年間の話をした。騎士団の団長になったのは驚いていた。でも三人とも私なら大丈夫だ、と言ってくれた。本当にいい友達を持ったものだ。
そして私に婚約者が出来てその婚約者はとても可愛い人だと話した。するとソフィアが心配をした。レオナルドで傷付いたから不安だと言った。そしてリアムは少し不機嫌そうになってオスカーは色ボケするのはやめてくれと言われた。
そして屋敷に入った。ソフィア、オスカー、リアムは帰った。私の顔を見れただけで充分だ、という言葉を残した。




