49話
YOUTUBEでアニソンメドレーとか見てると、
結構感動するのあるよね~ってことで更新。
〇シルヴィア視点
「嫌な感じがしますね」
アードラが私に同意を求めるように言う。
アスト達が帰ってきた後にあわただしく兵士たちが駆け巡るのが見えた。
それがどうにもきな臭い。
「む。じゃな。少し探りを入れるかのう」
少しばかり疲れるが動く事にする。
が噂と言うのはすぐに広まるもので、聞き込んだら遠征で予期せぬ事態に遭遇して命からがら逃げてきたらしい。
アードラの話ではアストがそんな簡単にやられる程弱くはないと言っていた。
われからの視た感じでは差が解らぬが。
安宿の部屋に戻り情報の精査を行う。
お互いに聞いた話を擦り合わせていくと、やはり衛兵隊の隊長がなにやらきな臭いらしい。
はっきりした事が解らない以上今後は直接乗り込む事になる。
話し合いから昼食を終えての見解はそんなところだ。
「ここからは聞き込み程度では無理じゃろうし、お主霧化する事は可能か?」
「申し訳ありません。未だ体の一部しか・・・」
そう言うと片腕の一部だけが消えるように白い霧に代わっていく。
手首程度まで行くとそれ以上は霧にならず逆に収束するようにまた手の形に戻った。
「む。まぁ仕方あるまいて。
ヴァンパイアの力を使えるようになるのに100年はかかるからのう。
そういう意味ではお主は優秀な方じゃよ。
じゃが今回はわれだけで行く。まぁ、ここで待っておれ」
「はい。分かりました。お気をつけて」
さて。まずは・・・体のサイズを変える事から始める。
これは肉体の再構成が行える種族であるヴァンパイアだからこそできる事。
ただ・・・最高位のヴァンパイアでも再構成までに数秒かかる。
身長を伸ばし体を再構成する。
ただし何者にもなれるわけではない。
これでアードラと変わらない体系と年齢になる事に。
自分自身の成長の姿のみで好きな姿になれるわけでは無い。
ーふん。結局、あやつの好みは聞けずじまいじゃったがな
自らの肉体の再構成が終わると今度は衣服だ。
いつも通り魔法での衣服の生成に自らの血を使う。
赤黒いシックなドレスをイメージして生成する。
残念なのは血で作るので色が選べないこと。
色合いくらいは選べているが鮮血な赤と暗い血の赤でグラデーションを付けている程度だ。
「結血ノ衣」少量の血と大量の魔力で作る魔法の服。
クロスホルターネックの胸元の花飾りでいつものマーメイドラインのドレスだ。
手には肘までの手袋をして、どこかの夜会にでも出る令嬢のような衣装に身を包む。
「いつもの恰好なんですね?」
「む。そうじゃな。夜で歩くのに子供と言う訳にはいくまい。
それにじゃ、普通の服では霧化で脱げてしまうのでな?」
「あ、確かに。魔法の衣なら分解再生成も可能でしたね。
血流操作の最高位まで鍛え上げれば私でもできるはずなんですが・・・」
「そうじゃな。なに霧化よりは楽じゃからなもう数十年と言った所かの?」
人が霧になるのと魔法で組み上げた装備を作るのではレベルが違う。
人体の再構築は治癒が得意なヴァンパイアの最終奥義に近い。
最初は傷の治療から始まり、組織の再生へと発展してそうして人体構造を把握していく。
不死の魔物と思われがちな種族だが、単純に魔法による回復が得意なだけだ。
「武器生成は大分できるんですが・・・
ただ、練習するにも人族の前で使う訳にもいきませんからね」
「む。修行を怠らないのはよいぞ。行き詰ったら時間をとって教えるとしようぞ」
「ありがとうございます」
アードラは微笑んで礼を告げる。
「む。気にするでない。
それとこれから日が落ちるまで少しばかり体を休めて馴染ませる」
久しぶりに長時間の大人の体を使う事になる。
体と心を馴染ませておくことが大事なのだ。
ひょっとすると戦闘も考慮する必要がある。
その場合は目撃者はすべて消す事になるのだが。
ゆっくりと歩いて歩幅を気にし、手の長さを図る様にしてベッドへと伸ばす。
滑り込みベッドに横になるとそのまま瞑想に入る。
強大な魔力を制御する心を掌握にするために。
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